こんにちは、TechFeedプロダクトマネージャー/CEOの白石です。
今週土曜、5/14開催のTechFeed Conferenceの発起人であり運営責任者でもあります。
TechFeed Conferenceでは、エンジニアイベントでよく行われている「イベントスポンサー」についても、私たちのコミュニティ運営経験を元に、色々と工夫してみました。
この記事では、その工夫した点についてご紹介してみたいと思います。
ちなみにエンジニアの皆様は、イベントに参加したり登壇することは多くても、運営側に立ったり、更にはスポンサーと直接関わる経験をすることってそれほど多くないんじゃないかと思います。
この記事が、そうした役割を担っている人間が何を考えているのかを知るきっかけになって、楽しくお読み頂ければ幸いです。
ポイント1: 採用サービスとの連動
以前コミュニティ(HTML5 Conference)を運営していた頃から、スポンサー企業「にも」最大限役に立ちたいという想いを強く持っていました(「エンジニアの役に立つ」が一番なのは当然として)。
エンジニアイベントのスポンサー企業は、基本的にエンジニアコミュニティを支援したいという純粋な気持ちで関わってくださる方がほとんどです。
となれば、そうした方々の暖かい思いにもちゃんと応えたい…と思う気持ちが強くなるのも当たり前。
とは言え、企業としての最終ニーズも当然存在するわけです。
それは大きく 「エンジニアをユーザーとして獲得したい」という企業と、「エンジニアを採用したい」という企業の2つに大別されます。
このうち「ユーザー獲得」を望む企業には、イベントを通じて多少はPRのお役に立てたかな、という手応えはありました。
ですが、「エンジニア採用」を望む企業様には、今ひとつお役に立てている気がしませんでした。企業ロゴを掲示するのはいいのだけど、採用にはおそらくあまりつながっていないだろうな、と。
そこを、ちゃんと結果につなぐ(少なくとも、つながる道筋を作る)ところまでサポートしたい…という気持ちが強くあったのです。
そこでTechFeed Conferenceでは、スポンサーロゴから求人応募までをつなぐことにしました。TechFeed上に求人機能を実装し、そこへの導線を作ったのです。
これにより、スポンサーロゴをクリックすると求人ページに遷移し、更には応募も行えるというユーザー体験を作ることができました。TechFeedはSPAで作られているので、ページ遷移もスムーズですし、応募率もなかなか良好です。
(ちなみに、実際に応募された場合は、弊社が責任を持って企業にご紹介します)。
これで、個人的に10年近く持ち続けてきた、「エンジニア採用を求めている企業にも最大限役に立ちたい」という思いに一歩近づくことができました。
ポイント2: チャンネルスポンサー
多くの企業は、漫然とスポンサーしたいのではなく、もっと具体的に「技術」と自社が紐付けられることを望んでいるのではないか?
「<技術名>と言えば<企業名>」のようにブランディングすることを望んでいるのではないか?
そういう仮説のもと、TechFeed Conferenceではチャンネル(技術ジャンル)ごとにスポンサーを申し込めるようにしてみました。
するとこれがどうやら悪くなかったのか、チャンネルスポンサーは多くのお申込みを頂きました。一方、特定のチャンネルに紐付かないスポンサーメニューは全然売れず。
エンジニアリングに関する企業側のリテラシーも、以前とは比べ物にならないほど高まっています。なので、より具体的なイメージ想起を伴うブランディングが望まれているようです。
ちなみに、チャンネルスポンサーのお申込状況をまとめるとこんな感じです(販売数が大きいほうが上)。
ジャンル(チャンネル) | 販売枠数 |
---|---|
React | 4(売り切れ) |
フロントエンド設計 | 4(売り切れ) |
TypeScript | 4(売り切れ) |
iOS | 3 |
Go言語 | 3 |
Vue.js | 2 |
Angular / Capacitor | 2 |
コンテナ技術 | 2 |
Flutter | 1 |
React Native | 1 |
C# | 1 |
Java | 1 |
PHP | 1 |
Python | 1 |
Ruby | 1 |
Web標準 / ブラウザ最新動向 | 0 |
CSS / Webアニメーション | 0 |
Web Accessibility | 0 |
WebGL | 0 |
WebAssembly | 0 |
Android | 0 |
Kotlin | 0 |
C / C++ | 0 |
Rust | 0 |
Node.js | 0 |
今、どんな技術が企業に人気なのかが少し垣間見えて面白いですね。
3. 「全セッション、永久保存版」イベントレポート記事にもスポンサーバナーを
TechFeed Conferenceでは、「エキスパートのセッションが、ライブで消費されてしまうのはあまりにもったいない」という思いから、 「全セッション、永久保存版」とすることを決め、全セッション書き起こしを行うことにしました。
スポンサーを募ると決めたのは、そのずっと後の話。
ですが、ある時ふと「書き起こし記事にもスポンサーロゴを掲示すれば、より大きく役に立てるかも?」と思いつき、メニューに組み込むことにしたのです。
具体的には、イベントレポート記事の文中にスポンサーバナーを挟み込むような形で掲示します。
以前から、イベント前〜当日は、企業ロゴが参加者の目に触れる機会を作れても、イベント後は全然そういう機会がないことをどうにかできないか…と感じていました。
イベントレポート記事もPR機会にすることで、より企業のお役に立てるぞ、というわけです。
まとめ
こんな感じでTechFeed Conferenceでは、「エンジニアイベントのスポンサー」という仕組みにも、工夫を凝らしてみました。
個人的にはなかなかイノベーティブじゃないか、なんて思ったりもしているのですが、「エンジニアイベントのスポンサー」なんてニッチ過ぎて、労力に見合っているかどうかは甚だ疑問ですが(^^;)
というわけで、今回はTechFeed Conferenceの裏側として、イベントスポンサーに関わるお話をしてみました。楽しくお読み頂けたなら幸いです。
こんなTechFeed Conferenceに賛同してスポンサードしてくださった企業様への感謝を込めて、以下に一覧表記させていただきます(並びは申し込み完了順)
- 複業転職Offers様(フロントエンド設計)
- 有限会社アリウープ様(PHP)
- 株式会社ヌーラボ様(Java、コンテナ技術)
- 株式会社フクロウラボ様(React、Go言語、TypeScript)
- AI inside 株式会社様(Vue.js)
- 株式会社カオナビ様(フロントエンド設計、React)
- READYFOR株式会社様(フロントエンド設計、TypeScript)
- 株式会社キネカ様(Angular / Capacitor)
- みんチャレ様(iOS、Ruby)
- 弁護士ドットコム株式会社様(Vue.js、Go言語、コンテナ技術)
- 株式会社dinii様(TypeScript)
- 株式会社FUNEE様(React Native、iOS)
- SLASH株式会社様(React、フロントエンド設計、Flutter)
- 日本マイクロソフト株式会社様(C#)
- atama plus株式会社様(React、Angular / Capacitor、Python)
- 株式会社ビープラウド様(Python)
- REALITY株式会社様(iOS)
- 株式会社マネーフォワード様(Go言語)
また、もしTechFeed Conferenceのスポンサーにご興味がある方はこちらの記事をお読み頂き、お申込みください。
最後までお読み頂きありがとうございました。
TechFeed Conferenceへのご参加もお待ちしております!