このサンプルは Azure Logic Apps を使用して Web API ライクなアプリケーションを作成するための手順について紹介します。
Microsoft Azure はホストするアプリケーションの形態に応じて、さまざまなサービスを提供しています。たとえば、Web API サービスのホストには、基本となる Azure App Service はもちろん、関数型の API をサーバーレス環境でホストできる Azure Functions がありますが、Azure Logic Apps でも Web API のようなサービスを提供することができます。
Logic Apps はビジュアルデザインツールを使用してノーコードでワークフローを記述するものです。
ワークフローはトリガー、コネクタ、アクションでという要素を組み合わせて記述していきますが、特徴的なのはどれも外部サービスとの連携がシームレスに行えるということです。
たとえば、RSS トリガーを使って、外部の Web コンテンツの更新を監視し、更新されたら更新情報を受け取り、Teams の任意のチャネルに投稿を行う、といったことがノーコードで記述できます。
トリガーやコネクターやアクションは多くの外部サービスに対応しており、それら外部サービスの機能を利用するのにわざわざ API を調べて個別にコーティングを行う必要はなく、一つのワークフローの中で複数の外部サービスの機能を利用する場合でも、面倒な同期処理を記述する必要はありません。また、ワークフローの内容が変更になった際も、ビジュアルデザイナーで UI を操作するだけでよくわざわざコーティングをし直す必要はありません。
こうしたワークフローのシナリオに合致するものであれば、Logic Apps を使用することで開発のスピードをあげメンテナンスコストを下げることができます。
Azure Logic Apps は Request トリガーと Response アクションを組み合わせて REST API として利用することがですます。つまり、コーティングスキルのない人でも入力と出力のルールさえ理解してしまえば REST API が書けるということになります。
この手順を実行するのに必要となるものは以下です。
- Microsoft Azure アカウント
- Logic Apps 作成権限
- Outlook.com のメール アカウント (無料で作成できます)
- Visual Studio Code (検証に使用)
クライアントから HTTP POST メソッドで送信された JSON データを解析し、その内容をメールとして送信、同時に受信したデータを JSON としてレスポンスする Logic Apps を作成します。
なお、この手順で使用する Azure Logic Apps は従量課金のものを使用します。Standard を利用されている方は UI を適宜読み替えてください。
このふたつのサービスの違いについては以下のドキュメントを参照してください。
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