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Rustは、本質的にメモリの安全性を確保するように設計された、現代的な汎用プログラミング言語である。Rustで書かれたプログラムは、コードに含まれる様々な種類のバグや潜在的な脆弱性がコンパイル時に排除されるため、著しく安全性が向上する。

Rustは、Mozilla Researchの従業員であるGraydon Hoare氏が作成したもので、このプログラミング言語はすでに、現代の最も重要なソフトウェア・プロジェクト、LinuxカーネルChromiumプロジェクト、そしてWindowsでも採用されている。これは、CやC++のような従来のコンパイル言語と比較して、コーディングにより安全なアプローチをもたらす。

エンジニアの間では肌で感じる事だろうが、Rustの人気は年々高まっており、Rust Foundationが最近発表した年次調査でも公式に確認されている。調査は2022年12月5日から12月22日まで実施され、最終結果は2023年8月に発表された。この調査には、プロジェクトメンテナ、貢献者、およびRustの将来に強い関心を持つプログラマが参加した。

調査は、英語、簡体字、繁体字中国語を含む11の言語で実施された。世界中から9,433人の回答者が集まり、2021年の76%に比べ82%という驚異的な回答率を記録した。Rust Foundationは、この調査は時間、エネルギー、集中力を必要とするため、82%という高い達成率になったと指摘している。

調査回答者の90%以上が自らを「Rustユーザー」であると認識しており、そのうち47%が日常的にRustコードを書いていると述べている。Rustコーダーの大部分(30パーセント)は簡単なプログラムを書くことができ、27パーセントは量産可能なコードを作成出来る。さらに、42パーセントのRustユーザーは、この言語を使って「生産的」だと考えているようだ。

この調査では、元Rustユーザーの意見も考慮されており、30パーセントのユーザーが、この言語の使用を中止した主な理由として、難しさを挙げている。さらに、約47パーセントのユーザーが、使用中止の決定要因として、自分の手に負えない要因を挙げている。また、非Rust ユーザーが新しい言語でのコード作成を避ける主な理由としても、同様に「困難さ」が挙げられている。

今回の調査では、一部のソフトウェア開発者が、大規模なソフトウェア・プロジェクトを作成・管理するにはRustは難しすぎる、複雑すぎると認識していることが明らかになった。また、回答者の4分の1(26%)が将来のプロジェクトサポートに懸念を示しており、これは2021年の30%から減少している。

とはいえ、Rust Foundationは、業界におけるRustの利用に対する不安が21%減少したとも指摘している。同財団は、メモリ・セーフ・プロジェクトに対する全体的な信頼は上昇傾向にあると述べている。


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