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理研とIntel、AIや量子コンピュータ開発で協業

(画像出典:理研量子コンピュータ研究センター)

 理化学研究所米Intelは、次世代コンピューティング分野の共同研究を加速させる連携や協力に関する覚書を18日に締結した。Intelが提供するファウンドリサービス「Intel Foundry Service」との連携で新しいソリューションの試作も行なうという。

 今回、連携や協力する内容は具体的に、(1)スーパーコンピュータやAIに関わるコンピュータ技術、(2)シリコンをベースとした量子コンピュータおよび量子シミュレーション技術、(3)Intel Foundry Serviceとの連携による試作、となっている。理研とIntelが双方の研究能力や技術を活かし、ゼタスケールに向けた飛躍的性能向上の可能性を追求し、グローバルに広く展開することを目的としている。

 理研は、次期中長期計画(2025年度~2031年年度)に向けた先行的な取り組みとして、理研内の横断的なプロジェクトである「Transformative Research Innovation Platform of RIKEN platforms(TRIP)」を2023年度から開始している。

 TRIPは理研のスパコンや大型放射光施設、バイオリソース事業といった最先端研究プラットフォームをつなぎ、研究のデジタルトランスフォーメーションを加速させ、社会変革のエンジンを提供することを目指すプロジェクトとなっている。その推進にはスパコンや量子コンピュータの性能向上といった次世代コンピューティング分野の研究の加速が必要で、Intelとの協業を通じて実現していくとしている。