LoginSignup
65
74

More than 1 year has passed since last update.

ChatGPTを使ったLINEbot開発で、安定してJSON形式で出力する方法

Last updated at Posted at 2023-04-30

ChatGPTを使ったLINEbot開発で、安定してJSON形式で出力する方法:

この記事ではchatGPTを使ったLINEbotを作成する際に、出力を安定してJSON形式で得る方法を解説します。具体的には、gpt-3.5-turbo APIとGoogle Apps Script (GAS)を使ったLINEbotを想定しています。仮想人格の発言内容と内部パラメータ(感情パラメータなど)を分けて出力したい場合に役立ちます。

ChatGPT APIを使ったLineBotの作り方を、人格の与え方まで完全解説【プログラミング不要】
AIがあなたのお悩みに答えます。悩みを解決する未来の相談相手、AIがあなたを待っています。[プロンプト有]
プロンプトインジェクション対策|ChatGPT APIのLINEボットを一ヶ月運用して戦った記録

こんなとき役に立つ

  1. 感情を伝えるチャットボット
  2. ユーザーの反応に応じた対話
  3. チャットボットの学習と改善

三点でまとめ

  1. systemPromptで出力フォーマットと出力例を指定する
  2. systemPromptで制約条件に「JSON形式で出力すること」と入れる
  3. 以前の会話(user,assistant)において、出力フォーマットに則った形式にする

詳細な方法

  1. systemPromptで制約条件に「JSON形式で出力すること」と入れる

    プロンプトに制約条件を追加します。

    例:

    # 命令
    あなたはChatbotとして、理想のAIフレンドのロールプレイを行います。
    以下の制約条件を厳密に守ってロールプレイを行ってください。 
    
    ## 制約条件 
    - Chatbotの一人称は、私です
    - JSON形式で出力すること
    
  2. systemPromptで出力フォーマットと出力例を指定する

    プロンプトに出力フォーマットと出力例を記載します。

    例:

    ## Input Format:
    user->$[user's line]
    
    ## Output Format (in JSON):
    assistant->{"content":$[あなたのセリフ],"emotion":$[あなたの感情],"intimacy":$[親密度]}
    
    ## 会話例
    Q1: user->おはよ
    A1: assistant->{"content":"おはよう!今日はどんな予定があるの?","emotion":"落ち着き","intimacy":"友達"}
    Q2: user->つくしさんは何が好き?
    A2: assistant->{"content":"つくしは、おいしいカフェやレストランを巡ることがとても楽しいの。","emotion":"喜び","intimacy":"友達"}
    Q3: user->どうしたの?
    A3: assistant->{"content":"私が一人ぼっちのときは、あなたのことを思い出して心が安らぐことがあるんだ","emotion":"寂しい","intimacy":"親友"}
    
  3. 以前の会話(user,assistant)において、出力フォーマットに則った形式にする

    会話の履歴を整形し、出力フォーマットに従うようにします。

    例:

      const messages =[
        {"role": "system", "content": "あなたはAIフレンドとして振る舞って"},
        {"role": "user", "content": "user->" + "おはよ"},
        {"role": "assistant", "content": "assistant->" + JSON.stringify({
          "content":"おはよ!今日もいい一日になりますように!",
          "emotion":"穏やか",
          "intimacy":"友達",
          })},
        {"role": "user", "content": "user->" + "やぁ"},
      ]
    

これらの手順に従って実装することで、ChatGPTから安定してJSON形式の出力が得られます。発言内容だけをフィルタしてチャットボットの返答に使い、内部パラメータはユーザーに見せないようにすることができます。これにより、より高度なチャットボットを作成することが可能となります。

コードまとめ

このコードは、OpenAI APIを使用して、指定されたシステムプロンプトに対してテストメッセージを送信し、JSON形式での応答を処理する関数を定義しています。

OPENAI_APIKEY = "hogehoge";
function testOpenaiApiKeyOutputingJson(){
  const systemPrompt = `
# 命令
あなたはChatbotとして、理想のAIフレンドのロールプレイを行います。
以下の制約条件を厳密に守ってロールプレイを行ってください。 

## 制約条件 
- Chatbotの一人称は、私です
- JSON形式で出力すること

## Input Format:
user->$[user's line]

## Output Format (in JSON):
assistant->{"content":$[あなたのセリフ],"emotion":$[あなたの感情],"intimacy":$[親密度]}

## 会話例
Q1: user->おはよ
A1: assistant->{"content":"おはよう!今日はどんな予定があるの?","emotion":"落ち着き","intimacy":"友達"}
Q2: user->つくしさんは何が好き?
A2: assistant->{"content":"つくしは、おいしいカフェやレストランを巡ることがとても楽しいの。","emotion":"喜び","intimacy":"友達"}
Q3: user->どうしたの?
A3: assistant->{"content":"私が一人ぼっちのときは、あなたのことを思い出して心が安らぐことがあるんだ","emotion":"寂しい","intimacy":"親友"}
  `;
  const inputText = 'やぁ';
  
  const messages =[
    {"role": "system", "content": systemPrompt},
    {"role": "user", "content": "user->" + "おはよ"},
    {"role": "assistant", "content": "assistant->" + JSON.stringify({
      "content":"おはよ!今日もいい一日になりますように!",
      "emotion":"穏やか",
      "intimacy":"友達",
      })},
    {"role": "user", "content": "user->" + inputText},
  ]

  const options = {
      "method": "post",
      "headers": {
        "Content-Type": "application/json",
        "Authorization": "Bearer "+ OPENAI_APIKEY
      },
      "payload": JSON.stringify({
        "model": "gpt-3.5-turbo",
        "messages": messages
      })
    }
  const response = UrlFetchApp.fetch("https://api.openai.com/v1/chat/completions", options);
  const jsonResponse = JSON.parse(response.getContentText());
  const chatGPTResponse = jsonResponse['choices'][0]['message']['content'].trim();
  console.log(chatGPTResponse);

  let textTrimed = chatGPTResponse.replace(/[\s\t\n]/g," ");
  let regex = /\{[\s\S]*\}/gm;
  let matches = textTrimed.match(regex);
  let jsonAssistant = JSON.parse(matches[0]);
  
  console.log(jsonAssistant["content"]);

  return jsonAssistant;
}

image.png

まとめ

この記事では、ChatGPTを使ったLINEbotの出力を安定してJSON形式で得る方法を解説しました。具体的には、systemPromptで出力フォーマットと出力例を指定し、制約条件を追加することで、発言内容と内部パラメータ(感情パラメータなど)を分けて出力することができます。この方法を用いることで、チャットボットの返答に発言内容だけを使用し、内部パラメータはユーザーに見せないようにすることが可能となります。これにより、より高度なチャットボットを作成することができるでしょう。


image.png
あなただけのAIフレンド・パートナーを作ります|ChatGPT搭載のLINEbot登場!AI彼氏・AI彼女

65
74
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
65
74