MacでChrome使いの方、バッテリーが伸びそうですよ

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MacでChrome使いの方、バッテリーが伸びそうですよ
Image: Philip Tracy - Gizmodo US

ただでさえ長持ちなM2モデルでも、Intelモデルでも、と。

Googleから、MacBookユーザーにうれしいお知らせです。MacOS向けChromeがアップデートされて、バッテリーの持ちがよくなりそうなんです。

Googleからのメールと公式ブログによれば、今回のChromeのアップデートではかなり幅広く最適化が行なわれました。Googleは自前のオープンソースツールを使い、MacOS Ventura搭載13インチM2 MacBook Proに入った最新のChromeをテストしたとのこと。その結果、Webブラウジングでは17時間、YouTubeの動画視聴では18時間、バッテリーをキープできたそうです。ただこれはあくまで公式発表なので、必ずしも額面通りじゃないかもってことは少し注意です。

でもたしかに米Gizmodoのテストでも、M2 MacBook Proのバッテリーライフはもともとすごく長かったんです。SafariでのYouTube視聴に重点を置いたテストでは、16時間弱持ちました。画面の輝度とかOSのバージョンとかが多分違うので単純比較できないんですが、米Gizmodoのテスト時にSafariを使ったときは16時間弱だったのに対し、GoogleのテストでChromeを使ったときは17〜18時間だった、ということです。ちなみに14インチ・16インチのMacBook ProのSafariを使ったレビューでは17時間近く使い続けられたので、これをChromeにすると、さらに時間が伸びる…のかもしれません。

上の数字は最新MacBookの結果ですが、Googleは2020年のIntel版MacBook Air、2020年のM1搭載MacBook Airでのベンチマークも実施したそうです。細かい数字は教えてくれませんでしたが、そんな少し前のデバイスも含めて、Chrome使用時のバッテリーライフが全体的に改善したそうです。

Chromeのどこが変わった?

今回のMacOS向けChromeで変わった点はいくつかありますが、見た目的な変化はないようです。でも目に見えない裏側で、やらなくていいことを特定して、やめたっていう感じです。

たとえば、古めのWebページでよく使われてるJavascriptのタイマーにアクセスするとき、CPUが駆動する時間を短くしたり、といったことです。

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JavascriptのタイマーでCPUが動く時間を短縮。(Image: Google)

また、iframeを表示するときや、頻繁に使われるデータにアクセスするときのメモリの使い方を工夫して、電力のムダを削減したそうです。あとは実際のWebサイトをボットで分析し、Document Object Modelが変わっても画面のピクセルは変化しないパターンを特定、そのパターンのときはムダなスタイルやレイアウト等々のステップを省く処理をしています。

最適化済みのChromeは今、「わずかな割合」のChromeユーザー向けにすでにリリースされていますが、今週中にすべてのMacBookユーザーに行き渡るとのこと。今後も電力消費を抑えるようなアップデートを予定してるそうで、ありがたいですね。

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https://www.gizmodo.jp/2023/02/google-chrome-memory-and-battery-saver.html