ChatGPTで騒いでる場合じゃない。 AI研究者が「FlexGen」をゲームチェンジャーと呼ぶ理由

flexgen

Business Insider Japan/小林優多郎

ChatGPTに世間が沸いている。

長年この分野を見てきた者としては「ちょっと沸きすぎ」のようにも見える。深層学習を使った会話ロボットは、何もChatGPTが初めてというわけではない。

ところが、世界中が驚かざるを得ないゲームチェンジャーが現れた。

その名も「FlexGen」と言う。2月15日に公開された。

特筆すべきは、FlexGenが、ChatGPTなどの大規模言語モデルを「従来の100倍高速に動かせる」上に、NVIDIA Tesla T4という、わずか16GBのメモリーしかないGPUでその性能を使えるということだ。

つまり、大規模言語モデルを秋葉原で売っているパソコン程度で動かせる新しいフレームワークが登場したことになる。

このインパクトがどれほどすごいのかを解説してみよう。

目次:

  1. 「Google翻訳」と「大規模言語モデル」は技術的にかなり近い
  2. 会話AIの正体とは何か
  3. ChatGPTやGPT3を動かす環境は常識外れに「大規模」
  4. FlexGenがゲームチェンジャーである理由
  5. FlexGenはWebサービスをどう変えるか
  6. そもそも自動翻訳は人工知能の歴史そのもの

「Google翻訳」と「大規模言語モデル」は技術的にかなり近い

頭の絵

ChatGPTの振る舞いをみると、まさに「人工知能」という印象があるが、その構造を知ると、知性を生み出すことを狙ったものではないことが見えてくる

作成:Business Insider Japan

冒頭に書いたとおり、深層学習を使った会話ロボットは、何もChatGPTが初めてというわけではない。

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