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「Visual Studio Code」でのリモート開発が手軽に ~リモートトンネル機能が提供開始

「SSH」は不要。「VS Code Server」で簡単セットアップ

公式ブログでのアナウンス

 米Microsoftは12月8日(現地時間)、安定版「Visual Studio Code 1.74」で「リモート トンネル」(Remote Tunnels)がパブリックプレビュー機能として利用できるようになったと発表した。わざわざ「SSH」を利用しなくてもリモートの「Visual Studio Code」マシンへセキュリティで保護された接続を確立可能で、どこにコードがホストされていようが、「IntelliSense」(入力候補)、コードナビゲーション、デバッグといったローカル開発とまったく同じ体験をリモート開発でも得ることができる。

「リモート トンネル」「VS Code Server」の概念図

 「リモート トンネル」の利用を開始するには、以下の2つの方法がある。リモートPC(ソースコードのあるPC)でいずれかを実行しよう。なお、利用の際は「GutHub」のアカウントが必要。

  • 「Visual Studio Code」のCLIで「code tunnel」コマンドを実行する
  • 「Visual Studio Code」のアカウントメニューから「リモート アクセス トンネル」を有効にする

 どちらを用いても当該環境で「VS Code Server」が立ち上がり、リモート接続のためのURLが発行される。

「Visual Studio Code」のアカウントメニューから「リモート アクセス トンネル」を有効にする
「リモート アクセス トンネル」を有効化した様子。接続ログも表示できる

 ローカルPC(開発を行うPC)から「VS Code Server」へアクセスするには、以下のいずれかの方法を利用する。

  • 「Remote - Tunnels」拡張機能をインストールした「Visual Studio Code」。コマンドパレットで「Remote - Tunnels」コマンドを実行
  • Web版「Visual Studio Code」(vscode.dev)。WebブラウザーにURLを入力する
「Remote - Tunnels」拡張機能で接続

 あくまでも個人開発向けの機能で、チーム開発には向いていないが、双方のマシンで「Visual Studio Code」(片方はCLIだけでもよい)をインストールするだけで簡単にリモート開発を始められるのは朗報といえるだろう。