macOS 13 Venturaではphpに続き「Python」ランタイムの同梱が終了。

　macOS 13 Venturaでは「Python」ランタイムの同梱が終了しています。詳細は以下から。

　Appleは日本時間2022年10月25日、ステージマネージャやSpotlightの強化、システム環境設定をSwiftUIで刷新した「macOS 13 Ventura」を正式にリリースしましたが、このmacOS VenturaではPythonランタイムの同梱が完全に終了しています。

　Appleは2019年に公開したmacOS 10.15 Catalinaに、レガシィなソフトウェアとの互換性を維持するためとして、あえてEOL(End of Life)が2020年01月01日に迫っていたPython v2.7.xを同梱する一方、今後はpythonなどのランタイムの同梱を行わないと発表し、

macOS 10.15 Catalina Betaのリリースノート

アプリがスクリプト言語に依存する場合はアプリ側にランタイムを同梱するように求め、2021年10月にリリースされたmacOS 12 Montereyでは「php」の同梱が終了していました。

WARNING: PHP is not recommended
PHP is included in macOS for compatibility with legacy software.
Future versions of macOS will not include PHP.

　Appleは2022年01月にリリースした「macOS 12.3 Monterey」アップデートでPython v2.7のランタイムを削除、Python 3の同梱も終了しているため、macOS 12 MontereyからmacOS 13 Venturaへアップグレードされる方は、ほぼ問題ないと思われますが、

Pythonの廃止により起動しなくなったファイナルファンタジーXIV Mac版のランチャー

pythonランタイムが削除されたmacOS 12.3以降では、ユーザーがスクリプトを利用して拡張機能を開発できる「Alfred」や「PopClip」の機能拡張、VMwareのスクリプト、ファイナルファンタジーXIV Mac版のインストーラーが動かなくなったりする問題が確認されていたので、macOS 11 Big Sur以下からmacOS 13 Venturaへアップグレードされる方は注意してください。

各macOS同梱のスクリプト言語のバージョン

おまけ

　Python 3の利用には、これまで通り「Command Line Developer Tools」のインストールが必要です。

• macOS 13 Venturaの新機能まとめ (準備中)