CDNプロバイダーの米Cloudflareは9月29日、CAPTCHAに代わる新たな認証API「Turnstile」を発表した。人間が操作していることを示すシグナルを確認・認証する手法で、ユーザーからは見えず、特別な操作も不要。約1秒で認証完了できるとしている。
同社は「ゆがんだ文字や画像の組み合わせを解く認証テストに人類が毎日浪費している500年分の時間を節約する」と述べている
Turnstileの認証テストはその時々で入れ替わり、難易度も細かく調整できるという。人間らしくない行動をする訪問者には、より難しい認証テストを課すことも可能。認証精度はCAPTCHAと同程度を実現したとしている。
macOS/iOS最新版を利用しているユーザーのプライベートアクセストークンを認識し、デバイス認証もできる。その際、ユーザーのデバイスデータが収集・操作・保存されることはないという。
CAPTCHAは、操作しているのがボットではなく人間であることを確認するための認証方法。Webブラウザにゆがんだ文字や、特定の被写体を撮影した写真が表示され、ユーザーは文字を読み取ったり指定された被写体を選んだりして認証する。
同社はCAPTCHAについて「インターネットの減速要因」などと厳しく批判し、Turnstileなら素早く簡単に認証できるとアピールする。
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