カスタマーレビュー

2022年8月22日に日本でレビュー済み
本書はアジャイル開発のポータルとも言える入門書である。アジャイル開発に入門する際の2冊目に選びたい書籍だ。1冊目にはアジャイルの全体を理解するための書籍を読み、2冊目にはこのような具体的なプラクティスのエントリーポイントとなっている書籍がよいだろう。
本書で紹介されているプラクティスは著者が大量のアジャイル実践者とコミュニケーションをとりながら「うまくいくことが実証されているプラクティスに焦点を合わせている」のが特徴だ。そのため、300人以上のソフトウェアリーダーから10000件をこえるレビューコメントをもらいながら完成したようである。
本書で特徴的なのは各種プラクティスに取り組むときの道標となるような「推奨リーダーシップアクション」の「検査」と「適応」という項目が各章末にあることだ。いわゆる演習問題のようなものではあるが、アジャイル開発を10年弱やってきた私にとっても非常に示唆的であり、机上で自分のマインドセットを再確認させてもらえるようなものであった。プラクティスを押し付けるのではなく、その導入や定着自体をアジャイルにすすめるとはどういうことなのかを改めて考えさせてくれる。これはアジャイルを導入するときに陥りがちな問題をうまく回避するための道標としてうまく機能するだろう。
またこのことから読書会もしやすい。実際に私はオンラインで多様な意見を聞くことができた。

一方でこれだけの良書においてもいくつか留意点がある。
1. 出版されたのが2020年ではあるが時期の関係からスクラムガイド2020は反映されていないこと。
2. 14章にあるストーリーマッピングは一般的なユーザーストーリーマッピングとは異なっていること。
とくに2は異なっているといえば優しい方で、もしレビュアーとして関わっていたら「間違っている」と指摘するレベルである。が、これは読者として受け取るのであれば、本書がポータルのようなものであるという前提にたつと、ユーザーストーリーマッピングを自身で調べたり、オライリー社からでている「ユーザーストーリーマッピング」を購入したりすることになるので、まぁ一部間違ったことをかいているという前提にたてばそんなに問題にはならない。が、誰も明確に書いていないのでここに記す。
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5つ星のうち5.0 アジャイル開発入門に最良の2冊目
2022年8月22日に日本でレビュー済み
本書はアジャイル開発のポータルとも言える入門書である。アジャイル開発に入門する際の2冊目に選びたい書籍だ。1冊目にはアジャイルの全体を理解するための書籍を読み、2冊目にはこのような具体的なプラクティスのエントリーポイントとなっている書籍がよいだろう。
本書で紹介されているプラクティスは著者が大量のアジャイル実践者とコミュニケーションをとりながら「うまくいくことが実証されているプラクティスに焦点を合わせている」のが特徴だ。そのため、300人以上のソフトウェアリーダーから10000件をこえるレビューコメントをもらいながら完成したようである。
本書で特徴的なのは各種プラクティスに取り組むときの道標となるような「推奨リーダーシップアクション」の「検査」と「適応」という項目が各章末にあることだ。いわゆる演習問題のようなものではあるが、アジャイル開発を10年弱やってきた私にとっても非常に示唆的であり、机上で自分のマインドセットを再確認させてもらえるようなものであった。プラクティスを押し付けるのではなく、その導入や定着自体をアジャイルにすすめるとはどういうことなのかを改めて考えさせてくれる。これはアジャイルを導入するときに陥りがちな問題をうまく回避するための道標としてうまく機能するだろう。
またこのことから読書会もしやすい。実際に私はオンラインで多様な意見を聞くことができた。

一方でこれだけの良書においてもいくつか留意点がある。
1. 出版されたのが2020年ではあるが時期の関係からスクラムガイド2020は反映されていないこと。
2. 14章にあるストーリーマッピングは一般的なユーザーストーリーマッピングとは異なっていること。
とくに2は異なっているといえば優しい方で、もしレビュアーとして関わっていたら「間違っている」と指摘するレベルである。が、これは読者として受け取るのであれば、本書がポータルのようなものであるという前提にたつと、ユーザーストーリーマッピングを自身で調べたり、オライリー社からでている「ユーザーストーリーマッピング」を購入したりすることになるので、まぁ一部間違ったことをかいているという前提にたてばそんなに問題にはならない。が、誰も明確に書いていないのでここに記す。
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