ビジネスサービスをターゲットにするランサムウェアが増加 複数企業を一気に攻撃か Trellixが警鐘

Trellixによると、2022年第1四半期はサイバー攻撃にとって“進化”の時期だった。1回の攻撃で複数企業を狙うランサムウェア攻撃が増加した他、ロシア・ウクライナ戦争の影響でロシアのサイバー犯罪も“進化”していることが分かったという。

» 2022年08月08日 07時00分 公開
[金澤雅子ITmedia]

この記事は会員限定です。会員登録すると全てご覧いただけます。

 旧McAfee EnterpriseとFireEyeが統合して設立されたセキュリティ企業Trellixは2022年8月4日、2022年第1四半期以降のサイバーセキュリティのトレンドと攻撃手法を調査分析した「The Threat Report:Summer 2022」(2022年第1四半期 脅威レポート)を発表した。

 同レポートによると、2022年の第1四半期はサイバー攻撃の“進化”の時期で、「ビジネスサービスに対する脅威の増加」や「ランサムウェアの進化」が見られた。メールセキュリティの動向も明らかになった。

企業向けサービスの提供元「ビジネスサービス企業」がターゲット

 2022年第1四半期は、ITや金融、その他のコンサルティングや契約サービスを提供する「ビジネスサービス企業」が敵対的な攻撃者の標的になるケースが頻発している。この動きから、サイバー犯罪者が1回の攻撃で複数企業を狙っていることが分かった。

 米国のランサムウェア検出総数の64%はビジネスサービス企業を狙ったものだ。セクター別で見て2022年第1四半期の世界のランサムウェア検出数やマルウェア検出数、国家主導の攻撃において通信会社に次いで2番目の標的になった。

第1四半期に最も多く報告されたランサムウェアのグローバル顧客セクター(出典:「The Threat Report:Summer 2022」)

ロシア・ウクライナ戦争でランサムウェア攻撃が“進化”

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ