7月26日、CNBCが報じたところによると、テスラのCEOであるイーロン・マスクは、同社の業績についての電話会議で、Appleを2度にわたって非難したという。
テスラのサプライチェーンについて質問されたマスクは、スマートフォンや電気自動車に使われるリチウムイオン電池の製造に重要な材料であるコバルトを、テスラが大量に使用しているという誤解があると述べている。
「Appleは、携帯電話やノートパソコンのバッテリーにほぼ100%コバルトを使用していると思いますが、テスラは、リン酸鉄パックにはコバルトを使用せず、ニッケルベースの化学物質もほとんど使用していません」
「Appleが100%コバルトを使用しているのに対し、当社は加重平均で2%のコバルトを使用しています。いずれにしても、コバルトは重要ではありません」
コンゴ民主共和国などで採掘されたコバルトの中には、児童労働などの人権侵害が指摘されているものもある。
The Guardianによると、2019年、テスラやAppleなど大手テクノロジー企業も人権訴訟の被告として名を連ねている。
Appleは、今年初めに発表した紛争鉱物報告書の中で、すべての紛争鉱物およびコバルトの精錬業者と精製業者のリストを公表しており、2020年にはAppleのすべてのコバルトサプライヤーが監査に参加したと述べている。
通話の後半、マスクはAppleの「ウォールドガーデン」について発言。
ウォールドガーデンとは、AppleがApp Storeを通じてiPhoneにインストールできるソフトウェアを厳しく管理していることから名付けられたものである。
Appleのウォールドガーデンは、App Storeの料金やポリシーをめぐったEpic Gamesからの訴訟や、今年初めに行われた反トラスト法の裁判など、議員や他の企業からの批判にさらされている。
競合他社に当社の充電器ネットワークを利用させることについての質問に対し、マスクは「私たちの目標は、持続可能なエネルギーの出現を支援することだということを強調したいと思います」と述べた。
「一部の企業のような、ウォールドガーデンを作って競合他社を打ち負かすことではありません」
そして、咳をするフリをして"Apple"と言った。
マスクは、今後のテスラの決算発表の場には「本当に重要なこと」を言わなければ出演しない可能性が高いと述べた。
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