7月19日、Business Insiderは、テスラに最も近いライバルである中国の企業「Xpeng」が、新しい電気自動車セダン「P5」の価格を発表したと報じた。
Xpengは、次期P5の6つのバージョンを販売する予定で、補助金適用後の価格は160,000元(24,670ドル)〜230,000元(38,550ドル)となっている。
一方、テスラの「Model 3」は、中国での補助金適用後の価格が250,900元(38,700ドル)からで、上位バージョンの価格は339,900元(52,400ドル)となっている。
P5は、13台の高精細カメラと、レーザーを使って物体の距離、形状、方向を測定するLidar(light detection and ranging)技術を含む32個の知覚センサーを備えた半自律型である。
最高速度は時速105.6マイル(約170キロ)で、0~62マイル(約100キロ)までの加速は7.5秒。
推定航続距離は286マイル(約460キロ)から始まり、より高価なモデルでは373マイル(約600キロ)に達する。
テスラは、意図しない加速やバッテリーの発火などの品質問題をめぐって中国の規制当局と協議したことなど、一連の騒動により4月に中国での販売に大きな打撃を受けた。
5月に売上は回復したが、ドライバーが誤ってオートパイロット機能をオンにしてしまったため、6月に28万5,000台の車をリコールし、リモートでソフトウェアのアップデートを行う必要があった。
世界最大の自動車市場である中国では、環境に配慮した車への補助金制度が充実していることもあり、電気自動車の需要が高まっている。
テスラは昨年、中国で全世界の売上の約5分の1を稼いだが、Nio、Li Auto、Xpengといった現地のライバル企業との競争が激化しているようだ。