7月18日、ワシントン・ポストは、イスラエル製スパイウェアがジャーナリストなどが所有するスマートフォンのハッキングに成功したと報じた。
ハッキングされた37台のスマートフォンは、監視国家として名高い国々が保持している電話番号リストと一致している。更にこれらの国家は、民間スパイウェア企業のリーダー的存在であるイスラエルの「NSOグループ」の顧客であることも判明している。
NSOのスパイウェア「Pegasus」は、テロリストや重大犯罪者の恐れがあるとして、対象のスマートフォンに対するハッキングを行ったと考えられる。
NSOは、この調査結果が誇張されたものであり、根拠のないものと主張している。
NSOのCEOシャレブ・ヒューリオ氏は「当社は、ジャーナリストや活動家、市民社会全般に配慮しています」と述べている。
この事件の背景には、グーグル、マイクロソフト、フェイスブック、アップルなどの大手テクノロジー企業がエンド・ツー・エンドの暗号化を飛躍的に拡大したことで、ターゲットの通信にアクセスしにくくなったという政府の不満がある。
その結果Pegasusのような、個々のデバイスを対象とした技術への投資が拡大した。と記事は述べている。
今TechFeedで注目の海外情報を紹介中!