7月14日に公開されたブルームバーグの記事によると、いまFacebookの広告主はパニックに陥っているという。
6月初旬にiPhoneに搭載されたアップデートで導入されたAppleの新しいプロンプトは、各アプリのユーザーに対して、インターネット上の活動を追跡されても構わないかどうかを明示的に尋ねている。
モバイルアプリの成長を分析しているBranchによると、ほとんどの人が「いいえ」と答えているとのこと。許可を与えているのは、わずか25%にすぎない。
このことが、広告主を悩ませているようだ。最も貴重なターゲティングデータへのアクセスを失い、すでに広告の効果が低下しているという。
クライアントに代わって広告キャンペーンを実施しているメディアバイヤーによると、Facebookはクライアントがどれだけの売上を上げているかを正確に確認できなくなったため、どの広告が効果的なのかを把握することが難しくなったという。
ほとんどの小売店のウェブサイトには、Facebookのソフトウェアが導入されており、Facebookユーザーが購入したときなど、詳細な顧客データをソーシャルネットワークに送信する。Facebookはこのデータを利用して、小売店のターゲットとなる顧客の特徴を把握し、類似した人々に小売店の広告を表示することができる。
あるケースでは、Shopifyで確認できる売上と、Facebookが報告している売上の間に57%ものギャップがあるという。
広告主はトラッキング機能の変更による影響が明らかになるまで、Facebookへの支出を一部遅らせたり、インフルエンサーに商品を販売してもらうなど、別の種類の広告に移行し始めているという。
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