JavaScriptランタイム環境「Deno」開発者がDeno Companyを立ち上げ

 JavaScriptランタイムエンジン「Deno」の開発者は3月29日、法人組織としてDeno Companyを設立したことを発表した。

 DenoはNode.js開発者のRyan Dahl氏とBert Belder氏が開始したプロジェクトで、NodeのアルファベットからDenoと命名した。2020年5月に初の正式版を公開している。最新版は3月に公開したバージョン1.8。

 今回、Four Rivers VenturesなどのVCやMozilla Corporationより、シードキャピタルとして490万ドルを調達した。これにより、フルタイムでDeno改善にあたる開発者を雇用し、バグの修正、イシューへの対応、タイムレスリリースの実現などを進めるとしている。拠点地の場所などの詳細はまだ、Webサイトには公開されていない。なお、ライセンスは今後も継続してMIT Licenseの下で公開する。ビジネスモデルは(中核部分をオープンソースとし、高度/拡張を商用として提供する)オープンコアではなく、オープンソースプロジェクト上に商用アプリケーションを自社で構築するとしている。

 Deno開発者はDenoを「様々なニーズに対応させることができるテクノロジーセット」と位置付けており、ElectronスタイルのGUI、Cloudflare Workerスタイルのサーバーレス、データベース向けの埋め込み型スクリプティングなど、用途に合わせたランタイムの開発を進めることを示唆している。

Deno Company
https://deno.com