自宅がどうなるのか知りたい。
昨今は集中豪雨などの影響で、浸水被害が増えています。私は浸水は未経験ですが、いつ何時起こるかわからない、明日は我が身と思って災害に備えています。しかし、豪雨が続いていたとして、どのタイミングで避難すればいいのでしょうか? もしくは、「ここは大丈夫だから」と非難に消極的な人を非難する気にさせるにはどうしたらいいのでしょう?
株式会社ウェザーニューズは、au向け「ウェザーニュース」アプリをアップデートして浸水被害を疑似体験させる「AR浸水シミュレータ」を公開しました。au Market版「ウェザーニュース」アプリを起動して、メニューから「AR浸水シミュレータ」を開けば、今いる場所が浸水した状況を映すことができます。
ARで浸水被害を自分に起こる被害として認識
川が氾濫すると一気に道路や田畑が冠水し、浸水します。でも、多くの人が「自分の場所は大丈夫」と考えてしまって非難が遅れてしまうのだそう。
「AR浸水シミュレータ」は、スマホのカメラ機能を使って、自分の目の前の景色が浸水した様子を見せてくれるとのこと。浸水の深さは10cm単位で設定することができ、浸水50cmや1mになったときにどのような状況になるのかを可視化してくれます。
現在地で想定される浸水深を表示
またユーザーの位置情報から、想定される最大規模の降水で河川が氾濫した場合のの浸水リスクもシミュレーションすることができます。シミュレーションに使われるのは、国土交通省が発表している洪水浸水想定区域データと、位置情報。この2つを照らし合わせて、現在地で想定される浸水深を画面上に表示してくれるようになっています。
Weathernewsによると、銀座駅周辺では50cm、浅草駅周辺では1mの浸水が想定できるとのこと。1mの浸水って、普通に立って移動できるレベルではありませんね…。想像するとゾッとします。
アプリを使って浸水対策と意識向上!
浸水すると家の中やオフィスがどうなってしまうのかを把握できていたら、家具のレイアウトや避難経路、避難道具の保管場所を決めるのにも役立ちそうです。
もちろん、漠然と「ここら辺は大丈夫。」と言い張る人を納得させるのにも効果的だと思われます。防災の意識向上が期待できますね。
実は、我が家は去年の台風による大雨で避難勧告が出たときに避難所へ避難しました。しかし、避難のタイミングの見極めは難しく、とても悩みました。避難指示が出ていても本当に避難しなければならないほど深刻なのかどうか、ニュースを見ただけではわからなかったからです。
浸水が可視化される「AR浸水シミュレータ」は、避難に対する迷いや、根拠のない自信を払拭してくれそう。
今はauのみの展開のようですが、今後はiOS端末やau以外のキャリアでも使えるようになるそうです。私はiOSなので、早く使えるようになってほしいですね。
Source: ウェザーニューズ