機械学習エンジニアは2500万円以上も。音楽配信Spotifyの給与額が米労働省の開示データから判明

Business Insiderは、米労働省の外国人雇用認定室が開示した2020年の外国人労働者に関するデータを分析し、Spotifyが採用するスタッフにどんな給与額を提示しているのかを明らかにした。

Spotifyが申請した外国人雇用認定は全部で47件、2019年10月から2020年6月までの3四半期分に相当し、いずれも給与額が記載されている。大半はニューヨーク勤務の従業員のもので、それ以外ではボストン、マイアミ、ロサンゼルス勤務が数人。

外国人雇用認定室は、アメリカの企業が在籍中および入社予定の外国人従業員の就労ビザを申請するために必要な書類を提出する際、それぞれの基本報酬を記載させ、毎年その給与データを開示している。

同等の業務に従事する他のアメリカ人従業員が受け取る平均給与を下回る（＝差別待遇をする）ことを防ぐのがその狙いだ。

企業は申請データに記載した以上の給与を支払うこともできるし、ストックオプションやグラントのような他の方法で報酬を支払うこともできる。Spotifyも独自のインセンティブプログラムを用意しており、ストックオプション、現金によるボーナス、あるいは規定数以内の株式、いずれかを選んでグラントを受け取れる。

それでは、米労働省の開示データから明らかになったSpotifyの具体的な給与額をみてみよう。

もっと知る

TikTokアメリカの平均給与は1900万円以上。アプリ使用禁止、事業売却の危機も｢3年間で1万人採用｣計画

マーケター：9万4000ドル〜13万3000ドル

• ソーシャルメディアオペレーションマネージャー：9万4806ドル
• プロダクトマーケティングマネージャー：11万3400ドル
• アソシエイトディレクター（コーポレートデベロップメント担当）：13万ドル
• コンシューマーマーケティングマネージャー：13万3390ドル

マーケットリサーチャー／スペシャリスト：7万ドル〜16万ドル

• シニアプロジェクトマネージャー：7万ドル
• プライシングアナリスト：15万ドル
• プロダクトマーケティングマネージャー：15万ドル
• ビジネスオペレーションアナリスト：15万5000ドル
• イールドアソシエイトアナリスト：16万ドル

スタティシャン／エンジニア：10万ドル〜25万ドル

• リサーチサイエンティスト：10万6000ドル
• データサイエンティスト：16万5000ドル〜25万ドル
• iOSエンジニア：13万2644ドル〜19万8966ドル
• データエンジニア：13万2644ドル〜22万ドル
• シニアエンジニアリングマネージャー：13万6000ドル〜14万ドル
• シニアソフトウェアエンジニア：13万7821ドル〜17万4554ドル
• シニアビジネスシステムアナリスト：13万8861ドル
• シニアマネージャー（データサイエンス／アナリティクス担当）：16万2124ドル〜24万3186ドル
• シニアプロダクトマネージャー：17万ドル
• シニアバックエンドエンジニア：17万10ドル〜24万4571ドル
• シニアデータサイエンティスト：18万5000ドル〜21万5000ドル
• マシンラーニングエンジニア：17万ドル〜20万ドル
• シニアマシンラーニングエンジニア：23万ドル

人事・財務：6万7000ドル〜15万ドル

• HRスペシャリスト：6万7934ドル
• マネージャー（テクニカルアカウンティング担当）：8万6000ドル〜8万7500ドル
• グローバルヘッド（ダイバーシティ・インクルージョン担当）：14万ドル〜14万5000ドル
• HRビジネスパートナー：14万6090ドル
• HRユニットリード：15万ドル

Spotify全体：6万7000ドル〜25万ドル

Spotifyの全給与は6万7000ドル〜25万ドルのレンジに分布している。今回開示された外国人雇用認定申請47件の平均給与は15万ドルだった。上記以外の職種については以下の通り。

• プロダクトデザイナー：11万6494ドル〜17万4740ドル
• プロジェクトマネージャー：16万8250ドル

［原文：Spotify salaries revealed: Data shows how much the streaming-music company pays for key US jobs in marketing, engineering, and more］

もっと知る

｢グーグル、アマゾン並みの高待遇｣ナイキのエンジニア年収が判明。デジタル改革への本気度示す

（翻訳・編集：川村力）