連載第1回は3Dプリンタの仕組みを解説しただけで終わってしまい、物足りなかった方もいたようだが、第2回でようやくセットアップを開始する。
「これでテレワークを乗り切る」と断言して導入した3Dプリンタ。ごく限られた観測範囲内だが、すごい3Dプリンタのブームが起きている感じがする。3Dプリンタはプロセスに長時間を要することがデメリットだが、自宅に長時間いることで、それをマイナスとは感じなくなる。
むしろ、完成を待ちながら仕事をしている数時間が楽しみな、ポモドーロメソッドならぬ3Dプリンタメソッドとかが生まれてきそうでもある。まあそれは冗談としても、人と会わない生活に張りというかゆとりというか、そういうのが生まれる。まあ、ずーっと音を出して仕事をしているのが近くにいると、「自分だけが働いている、働かされている感」が薄れるというのもある。
さて、我が家に導入してから、まだ1週間も経過していない光造形方式の3Dプリンタ「ELEGOO MARS」の、初日のセットアップから印刷までの様子をレポートする。
ELEGOO MARS本体に付属するもので、取りあえず必要なものは次の通り。
さらに、作りたい素材(色)のレジンと、洗浄用のIPA(イソプロピルアルコール)を用意する。さらに、容器を3種類。プリントで余ったレジンを戻すための、紫外線を防げる容器が1つ。
プリントした立体物はIPAで洗浄する必要がある。そこにはまだ液体の状態のレジンが残っているからだ。光硬化レジンは紫外線に当たると固まるので、例えば日光を浴びるとそこが固まってしまい、意図しないゴミが生じてしまう。
IPAによる洗浄はIPAを効率的に使うため段階を分けて2度行うので、それぞれ1つずつ、合計3つの容器も用意しておく。細部に入り込んだレジンを落とすために筆も必要。
ぼくが用意した光硬化レジンは、メーカーのELEGOOが出している純正のもので、グレーで量は1000g。これが3499円だった。さらに、IPAが1000mlで1048円。洗浄用、保存用の容器はお勧めされていたものを100円均一ダイソーで入手。成果物を扱うためのトングも用意。まとめると次の通りだ。
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