2020年4月26日日曜日

Azure SDK for Goを使う上での開発者向けツール

Azure SDK for Go documentation」サイトの「Tools for developers using the Azure SDK for Go」ページを読み進めました。

本セクションでは、Azure SDK for Goを使用する上でGoコードを効率的に記述したりAzureサービスとシームレスに連携したりする開発者向けツールが紹介されています。

ここでは、対象ページの内容をベースとして、私なりの解説を加えてみます。

Azure CLI

AzureにはAPIを操作する方法として、WebブラウザーでログインしてのGUI操作、Azure SDKを使ってのコード操作の他に、Azure CLIによるコマンドライン操作が用意されています。


Azure CLIは az コマンドで操作を行い、Windowsは実行バイナリーで、macOSとLinuxはPython 3スクリプトでインストールされます。またDockerやAzure Cloud shellでも実行可能です。

CLIのメリットは、コマンドライン上で他のコマンドと組み合わせて一連の処理をスクリプト化して実行できる柔軟性の良さが挙げられます。

個人的には、Goのマルチプラットフォーム向けに処理速度の良さも含めた実行バイナリーを提供できるメリットを生かして「Azure CLIこそGoで!」と思うのですが、如何でしょうか?(Google社のパブリッククラウド「Google Cloud Platform」のCLIツールであるgcloudコマンドにも同様に思うところ)

Visual Studio Code

Visual Studio Code(以下、vscode)は、Microsoft社が提供しているオープンソースのコードエディターで、エクステンション(いわゆるプラグイン)をインストールすることで機能拡張でき、オートコンプリート、実装テンプレート、リファクタリング、デバッグなどの機能が追加されます。


Goコードを効率的にコーディングするためのエクステンションとして「ms-vscode.Go」がMicrosoft社員にて開発&サポートされており、デバッガーとして「delve」が対応しています。


2015年11月のvscodeのベータ版の公開時にms-vscode.Goも紹介され、当時はGopherとして「Microsoft社がGoへの取り組みもしっかり行なっている!」と感動しました。


本セクションでは、Azure サービスと連携するためのエクステンションがまとめられた「Azure Extension Pack」も紹介されていますが、


リンク先のエクステンション提供サイト「Marketplace」では非公開(unpublished)になっているため、今後は個々のAzureサービス用のエクステンションをインストールして使用することになります。

Azure DevOps プロジェクトでのCI/CD

Azure上にデプロイしているGoアプリケーションを継続的インティグレーション/継続的デリバリー(CI/CD:Continuous Integration/Continuous Delivery)するには、Azure DevOps Project パイプラインを使用します。これにより、gitリポジトリー上のGoアプリケーションのソースコードを直接Azureにデプロイしてテストすることができます。


depによる依存関係管理

Azure SDK for Goは、パッケージ(ライブラリー)の依存関係管理にdepを使用しています。


depはGoでパッケージ依存管理を行うためのプロジェクトとしてスタートしました。現在のGo本体には、これらの成果を反映した「Go Modules」が実装されています。Go Moludesの採用によりdepの開発も収束しており、今後はAzure SDK for GoもGo Modules化が進むと思われます。

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