顔認証 マスク外さず本人確認など 感染防止に生かす開発広がる

顔認証 マスク外さず本人確認など 感染防止に生かす開発広がる
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新型コロナウイルスの感染が拡大する中、マスクを外さなくても本人確認ができるようにするなど、顔認証を感染防止に生かすための技術開発が広がっています。
NECはマスクをしたままでも本人確認ができる顔認証システムの開発を進めています。

AI=人工知能を活用して顔認証の精度を高め、目など顔の一部の情報だけでも人の判別ができるようにしています。

企業のセキュリティーゲートなどに活用すれば、マスクを外すために手で口元を触る必要がなくなるため感染防止につながるとみていて、半年以内の実用化を目指しています。

一方、東京のベンチャー企業は体温を計るサーモグラフィーと顔認証の技術を組み合わせたシステムを開発しました。

従業員などが事前に顔の画像を登録しておくと、企業に設置されたサーモグラフィーの前を通った時にAIが顔を識別して体温を計り、ふだんより高い場合にはアラームで知らせることができます。

工場などでの活用を想定していて、今月中の出荷を予定しているということです。

開発したフューチャースタンダードの金田卓士さんは「従業員の体温を管理したいという要望が増えている。熱が出た人を無人で把握できるため、人との接触を減らすことにもつながる」と話していました。