ジャガー・ランドローバー(Jaguar Land Rover)は12月10日、3Dプリントで犬の足の形をしたロボットを開発し、車両の耐久性評価テストを開始した、と発表した。
ジャガー・ランドローバーが開発したのが、「ロボヨギ」(RoboYogi)だ。犬の足の形をしたロボットで、犬の爪が塗料を引っ掻く行為に耐えるリアバンパーを開発するテストなどに使用されている。その結果、リアバンパーは10年以上の使用に耐えることが確認されたという。
ロボヨギは、英国の犬の専門団体と協力して開発された。中型犬がどのように荷室に出入りするのか、また、犬の爪や足によってどれだけの圧力がかかるのか等、研究し、犬の動きを忠実に再現しているという。
ジャガー・ランドローバーは9歳の犬の足を参考にして、バネ付きレプリカのモデリングと3Dプリントを行い、ロボヨギを開発した。爪が輪郭に沿って、バンパー全体に均等に圧力がかかるようにした。また、バネ付きの爪は、簡単に交換できる設計とした。
ジャガー・ランドローバーは、ロボヨギを使用して、5000回の耐久テストを行っている。ロボヨギは荷室のトリムパネルをランダムに10回引っ掻き、線形の引っ掻き傷を付ける。
このロボヨギの成果が反映されているのが、新型ランドローバー『ディフェンダー』だ。同車には、横開きのリアゲートが装備された。その開口部には、犬が登るために、リアバンパー上部に平らなデザインが採用されている。#JaguarLandRover has developed a unique 3D-printed dog paw to help engineers assess the durability of future cars - with a little help from Yogi the Labrador and the new Land Rover Defender. #NewDefender pic.twitter.com/f9UuY3JxKk
— Jaguar Land Rover (@JLR_News) December 10, 2019