ブロックチェーンベースの情報キュレーションスタートアップBand Protocol、300万米ドルのシード資金を調達

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Band Protocol のチームメンバー
Image credit: Band Protocol

タイとシンガポールを拠点とするスタートアップ Band Protocol は18日、Sequoia India がリードしたシード資金調達で300万米ドルを調達したと発表した。このラウンドには、Dunamu & Partners と SeaX が参加した。

Band Protocol は自らを、「集合知をつなぎあわせ、ユーザのデジタルコミュニティにインセンティブを与えて、信頼できる情報を集められるようにする」スタートアップだと説明している。今回の調達を受けて、Band Protocol はプロダクト開発と、年内の市場投入計画を進める。

Sequoia India から Band Protocol への投資は、世界的な VC である Sequoia にとって、東南アジアで初のブロックチェーン投資となる。Band Protocol の特徴は、ユーザに対して、話題やカテゴリ毎に特化したトークン収集可能なコミュニティを作れる機会を提供することだ。ユーザはインセンティブとしてトークンを発行し、そのコミュニティ内でデータや情報収集を促すことができる。

このような形で、アクティブユーザやデータオーナーであるコンテンツクリエイターは、力を取り戻すことができる。

フェイクニュースの盛り上がりと相まって、インターネット上で信頼できるデータの入手は難しくなりつつあります。Band Protocol のビジョンは、透明性の高い信頼できるデータ収集のオンラインプラットフォームを作ることで、オンラインとデジタルのコミュニティを一緒にすることです。(Band Protocol の共同創業者で CEO の Soravis Srinawakoon 氏)

Band Protocol はこのアプローチを通じて、信用機関、不正検知、KYC、身分証明のほか、オンラインディスカッション、レコメンデーション、ランキングを提供するあらゆるサイトが顧客となり得る。

Band Protocol は2017年、Soravis Srinawakoon 氏、Sorawit Suriyakarn 氏、Paul Chonpimai 氏によって設立された。3人の創業者は全員、2013年から仮想通貨に投資し、2015年に仮想通貨ゲームを開発した歴史をもつ。このゲームは30万人以上のユーザを魅了したという。

Band Protocol は、個人投資家をスキャムしようと中立的に評価されていないランキング、トークンメトリクスの不正確な報告などから生じる、規制が足りていない問題を解決できるとみられている。Band Protocol の普及を促し、その用途を披露すべく、Band Protocol のチームは「CoinHatcher」というポータルを開発中だ。このポータルは非中央集権的に運用され、信頼できるニュース、調査、トークン経済情報、仮想通貨プロジェクト、創業者、仮想通貨業界における教育やデータの正確性に関わるエコシステムプレーヤーの包括的な一覧を提供する。

【via e27】 @E27co

【原文】

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