スマホはAIでもっと優しくなれるはず。
Microsoft(マイクロソフト)はAIナレーションアプリ「Seeing AI」を公開しました。このアプリは、カメラを向けた対象物を判断してその内容や外観を読み上げてくれます。
たとえば人にカメラを向ければ、友人なら誰なのか、あるいは何歳くらいでどのような服装、表情をしているのかをナレーションで教えてくれるんです。視覚障がい者の方にとってかなり役立ちそうなアプリです。
また動画にもあるように、短いテキストや紙に印刷したドキュメント、バーコードによる商品情報、そしてお金の額面(近日対応予定)も読み上げることができます。これらの機能はなんと、インターネットに接続しなくても利用可能。さらにネット接続を必要とする実験的な機能として、周りの風景や手描き文字の認識機能も登場しています。
現在、アプリはiOS向けにリリースされており、無料ダウンロードが可能…なのですが、現在はアメリカなどの海外ストア向けにのみリリースされています。他の地域や、Androidバージョンのリリース時期は不明となっています。
これまで視覚障がい者の方が文字情報にアクセスするには、点字を用意するか他人に読み上げてもらう必要がありました。しかし今回のアプリがあれば、たとえばレストランでメニューの内容を理解し、スーパーで必要なものをかごに入れ、スムーズに支払いをするといった行動が可能になるかもしれません。このアプリの今後の発展にぜひ期待したいですね!
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Image: Microsoft
Source: Microsoft via The Verge, YouTube
(塚本直樹)