iPhoneはすべてを変えた。
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10年前、初代iPhoneがアメリカで発売された。
驚きに満ちたデバイスだった。
iPhone登場前、スマートフォンは、かっこ悪いデバイスだった。キーボードとスクリーンが半分ずつを占めていた。
携帯電話は、PC版のウェブサイトを表示できなかったので、企業は貧弱なモバイル向けサイトを作らざるを得なかった。
iPhoneはすべてを変えた。
だが、我々が今日楽しんでいる「スマホ体験」は、一晩でできたわけではない。アップルは何年もかけて機能を追加してきた。今日のスマホと比べると、初代iPhoneはもはや前時代の産物だ。
(初代とiPhone 7を比較した動画は、US版のサイトで見ることができる)
iPhoneがどれほど進化したのか。その出発点を振り返ってみよう。
初代iPhoneに、現在と同じ機能がいくつあったのかを振り返るのは楽しい。
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回線は2G、あまりに遅かった。
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App Storeはまだなかった。つまりアングリーバードもインスタグラムもポケモンGOもなかった。
Rovio
タッチスクリーンと洗練されたデザイン以上に、現代のスマホの決め手となるのがアプリだ。信じられないことに、アップルが初代iPhoneを発売した時、App Storeはなかった。
スティーブ・ジョブズがApp Storeを望んでいたかどうかは分からない。ジョブズはすべてをコントロールすることを望んでいたから。最終的に彼は譲歩した。それは正解だった。App Storeは、スマホの機能を拡張するための基盤となったからだ。
ブラックしか選べなかった! そう、壁紙も変更できなかった。
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セットアップにはPCが必要だった。PCが不要になったのは、5年後。
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横にしてメールを打ちたい? 初代iPhoneではできなかった。
最初は「テスト」って打った人、いるよね?
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ナビアプリもなかった、グーグルマップもない! アップルも他のアプリ開発会社もナビアプリはなかなか実現できなかった。
通知機能も、Siriも、コントロールセンターもなかった。こういった複雑で、絶妙な機能が実装されたのは比較的最近のことだ。初代iPhoneの登場以降、アップルが追加した機能がどれほどスゴイものだったのか、改めて思い知らされる。
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4GBモデルは499ドル(約56000円)だった!
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source:WSJ、Flickr/greg.chiasson、Mike Mozart/flickr、Rovio、Flickr/Robert S. Donovan、Aaron Moodie、John.Karakatsanis / Creative Commons、Flickr/Carl Berkeley
[原文:It's been 10 years since the iPhone went on sale — look how terrible the first one seems today]
(翻訳:本田直子)