10月31日、Dibakar Ghoshが「I built my own Windows desktop widgets using Claude, and it only takes a few minutes」と題した記事を公開した。コーディング経験ゼロでも、ClaudeにRainmeterスキンを生成させるだけで、デザインの統一されたデスクトップウィジェットが数分で揃う——そんな実践的な手法を丁寧に解説した内容だ。
Windows 11のウィジェットが「使えない」理由
Windows 11にはウィジェット機能が存在するが、タスクバーのアイコンをクリックするか、Windows + Wを押さないと表示されない「ウィジェットパネル」の中に隠れている。デスクトップに常時表示されないため、カレンダーやTodoリストを「常に視界に入れて習慣化する」という用途には向いていない。
デスクトップ常駐型のウィジェットを実現するツールとしてはRainmeterが定番だ。24年以上の歴史を持つツールで、「スキン」と呼ばれるウィジェットファイルを配置することでデスクトップをカスタマイズできる。ただし、複数の作者が作ったスキンを組み合わせるとデザインが統一されない問題があり、見栄えの良いスキンは有料のものも多い。Rainmeterのスキンは本質的にはテキストファイルなので自分でコーディングも可能だが、独自の構文を習得する必要があり、専門知識が求められてきた——これまでは。
Claudeに頼んだら数分で完成した
Ghoshが試みたのは、ClaudeにRainmeterスキンを生成させるという手法だ。Rainmeterの構文についてユーザーが事前知識を与えなくても、Claudeはすでに十分な知識を持っており、「こういうデザインで、こういう情報を表示したい」と伝えるだけで数回のやり取りでウィジェットが完成したという。
ウィジェットのデザインイメージを紙に描いて写真に撮り、Claudeに共有することでレイアウトをより正確に伝えることもできる。テキストだけでなくスケッチを渡すことで、生成されるコードの精度が上がるというのは、ビジュアル寄りのカスタマイズ用途において特に有効なアプローチだ。
実際に作成されたウィジェットは6種類で、ダーク半透明テーマ+シアンアクセントという統一されたデザイン言語で揃えられている点が特徴だ。異なる作者のスキンを混在させたときのデザイン崩れという従来の問題を、「全部同じセッションで生成する」ことで解決している。統一感のあるデスクトップを手軽に実現できる点は、既存のスキン配布サイトを使う方法では得にくいメリットといえる。

Claude Codeを使うとさらに強力になる
記事では、通常のClaudeに加えて**Claude Code**の活用を推奨している。Claude CodeはターミナルベースのAIコーディングエージェントで、ファイルの直接編集やPowerShellコマンドの実行が可能だ。通常のチャットUIでは生成されたコードをユーザーが手動でファイルに貼り付ける必要があるのに対し、Claude Codeはその作業自体を自律的に行う点が大きく異なる。
具体的には、Claude CodeがPowerShellを通じてRainmeterのスキンフォルダの構造を確認したり、ActivityWatch(オープンソースの時間追跡ツール)のAPIを叩いたりしながら、ウィジェットファイルを直接生成・配置する様子がスクリーンショットで示されている。単にコードを出力するだけでなく、ファイルシステムを操作しながら自律的に作業を進める点が通常のチャットUIとの大きな違いだ。ActivityWatchとの連携は、実際の作業時間をデスクトップ上でリアルタイムに可視化するウィジェットを実現するために使われている。
作成されたウィジェット6種
記事で紹介されているウィジェットの全容は以下の通りだ:
- リングクロック — アナログ時計を同心円のリングで表現し、アニメーション付き
- 残り時間ウィジェット — その日の残り時間を視覚化
- Claude使用量ウィジェット — APIの利用状況をモニタリング
- カレンダーウィジェット — 日付・スケジュールを常時表示
- 天気ウィジェット — 現在地の気象情報
- システムモニター — CPU・メモリ使用率など
これら6つは統一されたデザイン言語で作られており、壁紙を変えても見た目が崩れないよう半透明のダークテーマが採用されている。「Claude使用量ウィジェット」のようにAPIと連携するものも含まれており、単純な情報表示にとどまらない応用例も示されている点が興味深い。
いわゆる「バイブコーディング」——AIに自然言語でやりたいことを伝えてコードを生成させる手法——をデスクトップカスタマイズに応用した実践例として、コーディング経験のないユーザーにも再現しやすい内容になっている。Rainmeterの公式サイトではスキンのギャラリーも公開されており、既存スキンと自作スキンを組み合わせる参考にもなるだろう。
詳細はI built my own Windows desktop widgets using Claude, and it only takes a few minutesを参照していただきたい。