10月16日、Natalie LungとChris Welchが「Amazon unveils AI wearables that record and summarize your day」と題した記事を公開した。Amazonが会話を自動記録・要約するAIウェアラブル2製品を発表した。AIによるノートテイキング市場はOtterやNotionAIといったアプリ系プレイヤーが先行してきたが、Amazonはハードウェア×サブスクリプションという形でこの領域に本格参入する。スマートフォン1台で完結していたAIメモの体験が、身につけるデバイスへと拡張されようとしている。
Amazonが「Bee」ブランドで常時録音AIウェアラブルに参入
AmazonがBee Frontier(75ドル)とBee Eclipse(100ドル〜)の2製品を発表した。いずれも1日の会話を録音・文字起こしし、要約やTo-Doリストをスマートフォンのコンパニオンアプリに自動生成するAIウェアラブルだ。
「Bee」は、Amazonが昨年買収したスタートアップのブランド名をそのまま引き継いだものであり、今回の製品はAmazonによるブランド存続・製品展開という位置づけになる。同社はかつて2023年にHaloヘルストラッカーを終了しており、ウェアラブル事業への再挑戦という文脈でも注目される。
2製品の違い
Bee Frontierはリストバンド型。従来の50ドルモデルより軽量・小型になり、防水性能も備える。カラーはラベンダー・セージ・オニキスの3色で、バッテリー寿命は7日間。米国でオーダー受付中だ。
Bee Eclipseはカード型で、磁気でスマートフォン背面に装着できるフォームファクタを採用している。これは競合のPlaud Inc.が展開する製品と類似した設計だ。バッテリー寿命は21日以上を謳い、4色展開。発売時期は未発表。
月額12ドルのサブスクリプションモデル
ハードウェアと並んで注目されるのが、月額12ドルのBee Proサブスクリプションだ。無制限の会話要約に加え、以下のサービスとの連携機能が含まれる。
- Amazonショッピングサイト
- Alexa+
- Gmail / Google Calendar
- Apple Health
- Outlook
さらにMac/Windows向けデスクトップアプリも提供され、ZoomミーティングをPCのマイクで録音・要約する用途にも使える。AIノートテイキングツール(NotionAIやOtterなど)に近いビジネスモデルへの移行といえる。
無料プランでは、過去14日分の会話サマリーのみ閲覧可能。新規ユーザーは30日間のProトライアルが付与される。
プライバシー設計:「常時録音」ではない
この種のデバイスで最大の懸念はプライバシーだ。Apple Watchも直近のアップデートで会話関連の新機能を追加しており、各社のウェアラブルにおける録音・リスニング機能のあり方はユーザーやメディアから注目を集めている。
Beeの場合、ボタンを押して録音を開始・停止する設計を採用している。また、Amazonは「録音データそのものはサマリー生成後に削除される」と説明しており、録音開始のたびに通話相手への許可取得を促す仕組みも備えている点をアピールしている。
競合環境
この市場には複数のプレイヤーが参入している。
- Apple:先月、Apple Watchに会話リキャップ機能を無償提供すると発表
- Meta:手のひらサイズのガジェットと音声専用スマートグラスを、自社AIツール「Muse」(Metaが開発したAIアシスタント連携ツール)と組み合わせて投入
- Plaud:カード型録音デバイスに加え、今年8月にはAIイヤーバッドとサードパーティ連携機能を発表
ビッグテック各社がAI対応ガジェットで顧客とサブスクリプション収益を取り込もうとしている構図が鮮明になっている。
詳細はAmazon unveils AI wearables that record and summarize your dayを参照していただきたい。