9月9日、PYMNTSが「Cognition Secures $48 Billion Valuation as Demand for AI Coding Surges」と題した記事を公開した。AIコーディングスタートアップのCognitionが評価額480億ドルで20億ドル超を調達したことについて詳しく紹介されている。
わずか3ヶ月で評価額が260億ドルから480億ドルへ
AIソフトウェアエンジニア「Devin」を開発するCognitionが、シリーズEラウンドで20億ドル超の資金調達に成功した。評価額は480億ドル(約7兆円)。
驚くべきは調達のペースだ。わずか3ヶ月前の5月27日にシリーズDで10億ドル超を調達し、その時点の評価額は260億ドルだった。それが今回一気に480億ドルへ跳ね上がった。同社のブログポストによれば、この間に年間換算収益(ラン・レート・レベニュー)は4億9,200万ドルから約9億ドルへほぼ倍増している。
Devinの現在地
Devinは2024年に「世界初のAIソフトウェアエンジニア」として発表されたプロダクトで、現在はNvidia、GE Aerospace、Citi、Mercedes-Benz、Modalといった大企業のエンジニアリングチームに採用されている。
現在のDevinが持つ主な機能は以下の通りだ。
- **Auto-Triage**:インシデント発生時の初動調査を自動実行
- **Security Swarm**:脆弱性の検出とトリアージ
- **Automations**:Slack、GitHub、Linearなどのイベントをトリガーに作業を自動開始
Cognitionはブログポストの中で「人間のエンジニアはますますアーキテクト的な役割を担うようになり、目標や優先度を設定し、実作業はエージェントが担う」と述べている。
投資家の顔ぶれとその見立て
シリーズEはAndreessen Horowitz(a16z)とAccelが共同リードを務め、既存投資家のFounders Fund、General Catalyst、Avenirも参加した。
Avenirは今回の投資について「同社史上最大の小切手」と明かした上で、X上の投稿でこう述べている。
Cognitionとスコット・ウー(共同創業者兼CEO)は、オートコンプリートから自律エージェントへのシフトをほぼ誰よりも早く見抜いた。今や260億ドルの市場から8,000億ドルへの道筋が見える。そしてコードは第一幕に過ぎない。
AIコーディングツールの市場は現在、GitHub CopilotやCursorなど複数のプレイヤーが競い合う過熱状態にあるが、Cognitionはエンタープライズ向けの「自律型エージェント」という切り口で差別化を図っている。Avenirが「エンタープライズ調査で最も定着率が高いAIコーディング製品」と評価している点は、単なる評価額の話を超えて、実際の導入実績を裏付けるデータとして重みがある。
詳細はCognition Secures $48 Billion Valuation as Demand for AI Coding Surgesを参照していただきたい。