8月15日、gHacksが「Microsoft Merges Its Two Copilot Apps Into One and Retires Podcasts, Deep Research, and Group Chat」と題した記事を公開した。この記事では、Microsoftがコンシューマー向けCopilotとMicrosoft 365 Copilotを1つのアプリに統合し、同時に3つの機能を8月18日付で廃止することについて詳しく紹介されている。
Deep ResearchとGroup Chatが8月18日に終了
今回の統合で最も影響が大きいのは、3つの機能の廃止だ。Podcasts、Deep Research、Group Chatは2026年8月18日をもって利用不可となる。
特にGroup Chatはデータの持ち出しに注意が必要で、チャット内のメッセージや画像は8月18日以降アクセス不可になる。事前にコピーしておく必要がある。Podcastsも同様で、生成済みのポッドキャストは8月18日までにエクスポートしなければ、作成・閲覧の両方が終了する。
Deep Researchは廃止というより「有料化」に近い扱いだ。8月18日以降はレポートの閲覧は継続できるが、機能を使い続けるにはMicrosoft 365 Premiumのサブスクリプションが必要になる。現在無料で使っているユーザーにとっては事実上の終了に相当する。
期限まで時間がないため、該当ユーザーが取るべき行動をまとめる。
- Group Chatのメッセージや画像をコピーする(8月18日以降アクセス不可)
- 生成済みのPodcastsをエクスポートする(作成・閲覧ともに終了)
- Deep Researchのレポートを保存する(継続利用にはMicrosoft 365 Premium必須)
- 新しいCopilotアプリに更新・切り替える(チャットとコンテンツは移行される)
なぜ今、アプリを統合するのか
コンシューマー向けの「Copilot」(ChatGPT、Gemini、Claudeと競合)と、法人向けの「Microsoft 365 Copilot」はこれまで別アプリとして並立しており、「どちらにどの機能があるのか」を把握しにくい状態が続いていた。今回の統合はその構造を解消する動きと位置付けられる。
gHacksの記事によれば、今回の統合は特に両方のアプリを使い分けていたユーザーへの恩恵が大きい。別々のアプリを起動する必要がなくなり、チャット履歴やコンテンツは統合後もアカウントに紐付いて引き継がれる。
移行の方法は現在のユーザー種別によって異なる。
- Microsoft 365 Copilotユーザー:既存アプリをアップデートするだけでよく、ナビゲーションの変更と新アイコン、Copilotチャットへの直接アクセスが加わる程度の変更にとどまる。
- コンシューマー向けCopilotユーザー:デスクトップでは新アプリへの移行が発生し、モバイルはアプリのアップデートで切り替えられる。
Microsoftのより広い動き:AI機能の絞り込み
今回の廃止はMicrosoftに限った話ではない。gHacksの記事では、Deep Researchの代替としてGoogleのGemini Notebookやほかの主要AIプラットフォームが同等機能を提供していると指摘されており、Podcasts代替としても同サービスが挙がっている。なお、Gemini NotebookがNotebookLMから改名されたサービスであるかどうかは元記事に明示がないため、ここでは元記事の表記に従う。
また、gHacksの記事によれば、OpenAIも今年に入ってAI動画生成ツールのSoraやAIブラウザChatGPT Atlasを相次いで廃止したと伝えられている。MicrosoftもWindowsからCopilot関連の不要な機能を削除していることから、AI機能を選別・集約する動きは業界全体に広がっている。
なお、完全移行のタイムラインは明示されていない。ユーザーによっては8月18日以降も段階的に切り替えが進む可能性がある。
詳細はMicrosoft Merges Its Two Copilot Apps Into One and Retires Podcasts, Deep Research, and Group Chatを参照していただきたい。