7月25日、Phil Clarkが「Midjourney announces surprise purchase of popular horoscope app Co-Star」と題した記事を公開した。この記事では、生成AI企業MidjourneyによるホロスコープアプリCo-Starの買収について詳しく紹介されている。
MidjourneyがCo-Starを買収
Midjourneyは、Discordをプラットフォームとして自社の画像生成AIサービスを展開してきた企業として広く知られている。その同社が、人気占星術アプリCo-Star Astrologyを買収したと発表した。
買収はCo-StarのCEOであるBanu Guler自身がXへの投稿で明らかにした。発表と同時に、GulerはMidjourneyのChief Design Officer(最高デザイン責任者)に就任することも公表している。Co-Starは若年層を中心に数百万人規模のユーザーを抱える占星術アプリで、そのシンプルかつ洗練されたUIデザインによって熱心なファン層を獲得してきた。
なぜMidjourneyがホロスコープアプリを?
一見すると、生成AIと占星術という組み合わせは不思議に映る。Gulerはその疑問に先回りする形で、MidjourneyファウンダーのDavid Holzとの共通点として「beauty(美)、imagination(想像力)、そして人間の繁栄をテクノロジーで支援すること」への姿勢を挙げた。
また、AI技術に対するユーザーの不安を和らげるため、MidjourneyはGulerが引き続きCo-Starの「完全なコントロール」を保持すると明言している。なお、Reuters/Ipsosの調査では米国人の71%がAIによる仕事の置き換えを懸念しているという結果も出ており、そうした空気を意識した発表内容となっている。
Midjourneyのヘルスケア戦略との接点
今回の買収を単なる奇手と見るのは早計かもしれない。Midjourneyはすでにヘルスケア領域への進出を進めており、全身超音波スキャナーの開発や、Midjourney Medicalという新コンセプトを展開中だと報じられている。サウナ、ジャグジー、コールドプランジといった既存技術と超音波スキャニングを組み合わせたスパ施設の展開を目指すものとされており、身体的な健康を軸に据えたサービスだ。
Co-Starの買収は、こうした「身体(body)」へのアプローチに「精神・スピリット(mind-body-spirit)」の側面を加える動きと解釈できる。占星術というカテゴリは一見スピリチュアルだが、Co-Starのユーザー基盤は若年層を中心に非常に大きく、ユーザーデータとコミュニティの拡大という点でも戦略的な価値を持つ。
Co-StarのデザインがMidjourneyに入る
GulerがChief Design Officerに就任する点も見逃せない。Co-Starはそのミニマルで洗練されたUIデザインによって多くのファンを獲得してきた。そのデザイン哲学がMidjourneyのプロダクト全体に反映される可能性があり、画像生成AIという枠を超えた体験設計に影響を与えることが期待される。
Midjourneyがヘルスケア、デザイン、そしてスピリチュアルなコミュニティまで射程に収めつつある点は、同社が単なる「画像生成AI企業」から脱却しようとしている方向性を示すものといえる。
詳細はMidjourney announces surprise purchase of popular horoscope app Co-Starを参照していただきたい。