7月22日、Nahla Daviesが「Kaggle + Google's Free 5-Day Agentic AI Course」と題した記事を公開した。KaggleとGoogleが提供するAIエージェント構築の無料5日間コースの内容と活用方法について詳しく紹介している。
150万人が受講したAIエージェントコース、今は自分のペースで無料受講できる
2025年11月、KaggleとGoogleが開催した「5-Day AI Agents Intensive」に150万人以上が登録し、1万1,000件超のキャップストーン(最終課題)が提出された。この数字は同記事が言及しているものだ。登録だけして放置するMOOC(大規模オンライン講座)によくある"見かけ上の数字"とは異なり、実際に最後まで取り組んだ受講者が大量にいたことを示している。
このコースはGoogleとKaggleが以前に開催した「GenAI Intensive」の後継にあたる。GenAI Intensiveは14万人以上の開発者が参加し、再開催時にはギネス記録(最大規模のバーチャルAI会議)を樹立した実績を持つ。今回の「5-Day AI Agents Intensive」は生成AI全般からAIエージェントに絞り込んだ構成になっている。
ライブ開催はすでに終了しているが、全コンテンツは現在Kaggle Learn Guideとしてセルフペースで無料公開されている。ライブ版のリアルタイム参加は不可だが、同一の教材・コードラボにいつでもアクセスできる。
5日間の構成:何を学ぶか
各日は技術的なホワイトペーパー(解説文書)と、GeminiおよびGoogleのAgent Development Kit(ADK)を使った2本のハンズオンコードラボがセットになっている。概念を読んで、すぐに実装する構成だ。
Day 1:エージェント入門
エージェントのアーキテクチャと、そもそも「どのタスクにエージェントが必要か、単純なワークフローで十分か」という基本的な判断軸を学ぶ。最初のエージェントとマルチエージェントシステムを実際に構築する。
Day 2:ツールとMCPによる相互運用性
エージェントがツールをどう使うか、カスタムツールの書き方、そしてModel Context Protocol(MCP)による外部システムとの連携を学ぶ。長時間実行される処理に対する「human-in-the-loop(人間による承認ステップ)」も扱う。これは"使えるエージェント"と"危険なエージェント"を分ける重要な概念だ。
Day 3:コンテキストエンジニアリング・セッションとメモリ
セッションをまたいで状態を保持するエージェントの構築。自作エージェントが静かに壊れていく原因の多くはここにある。
Day 4:エージェントの品質管理
ログ、トレース、メトリクス、エージェントの応答とツール使用の評価方法を学ぶ。記事では「1日だけ真剣に取り組むなら、この日を選べ」と明言している。「エージェントが本当に動いているかどうかを測定する」スキルは、ほとんどの教材が扱わないにもかかわらず、本番リリースの現場では誰もが必要としている領域だ。
Day 5:プロトタイプから本番環境へ
エージェント間通信プロトコルと、Vertex AI Agent Engineなどのマネージドランタイムへのデプロイ。チームへのデモが動いた後の"最後の一マイル"を扱う。
誰が受けるべきか
Pythonが書けて、LLMのAPIを一度でも叩いたことがある人が対象だ。エージェント専門の知識は前提としていない。
記事が強調しているのは、「コードを早く触りたいからといってホワイトペーパーを飛ばすな」という点だ。Day 3・4の評価とコンテキストエンジニアリングの内容は、後から動いているリポジトリをコピーしても習得できない類の知識だという。コードラボはエージェントの"作り方"を教え、ホワイトペーパーは"なぜ壊れるか"を教える、という整理は的確だ。
まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 提供 | Google × Kaggle |
| 受講形式 | セルフペース・無料(ライブ開催は終了済み) |
| 前提知識 | Python・LLM API呼び出し経験 |
| 教材 | ホワイトペーパー+コードラボ(各日2本) |
| 使用技術 | Gemini、Agent Development Kit |
| 受講URL | Kaggle Learn Guide |
詳細はKaggle + Google's Free 5-Day Agentic AI Courseを参照していただきたい。