7月17日、The Next Webが「Google renames NotebookLM to Gemini Notebook and expands code execution to Pro users」と題した記事を公開した。この記事では、GoogleがNotebookLMをGemini Notebookに改名し、これまでUltraプラン限定だったコード実行機能をProユーザーにも開放することについて詳しく紹介されている。
NotebookLMがGemini Notebookに改名
Googleは7月17日、NotebookLMをGemini Notebookに改名すると正式に発表した。NotebookLMは2023年のGoogle I/Oで「Project Tailwind」として初めて公開されたリサーチアシスタントツールで、現在は3,000万人以上のユーザーと60万以上の組織が利用している。
改名の背景には、GeminiアプリやGoogle Searchとの統合が深まったことがある。Googleは実験的なAI製品が一定の成功を収めた段階でGeminiブランドに吸収するパターンを繰り返しており、今回の改名もその流れに沿ったものだ。なお、単独ツールとしての提供は継続される。
NotebookLMの核心的な機能——AIの回答をウェブ全体ではなくユーザーがアップロードしたソースのみに基づかせる「グラウンディング」——は変わらない。
Proユーザーへのコード実行機能の開放が本命
今回の発表で最も注目すべき変更点は、クラウド上でのコード実行機能がAI Proユーザーに拡大されることだ。
この機能は先月(6月)、Google AI Ultraサブスクライバーと一部のWorkspaceビジネスアカウント向けに先行提供されていた。具体的には、各ノートブックにセキュアなクラウドコンピューティング環境が付与され、ユーザーがアップロードしたソース(表、文書など)に対してPythonスクリプトを実行し、複雑なデータ分析やグラフの生成、さらにはスプレッドシートやスライドデッキ、PDF、構造化データファイルといった新しい出力形式の生成が可能になる。
コードはセキュアなコンテナ内で実行されるため、外部への影響はない。6月のアップデートでは新しい推論エンジンへの移行も行われたとDigital Trendsが報じている。
無料プランのユーザーへのコード実行機能の提供については、Googleはまだ何も明言していない。
GeminiアプリおよびSearch AIモードとの統合
改名に合わせて、Googleはノートブックの展開先を拡大している。
- Geminiアプリ:既にGeminiアプリ内から直接ノートブックの作成・アクセスが可能で、両者の間で完全な同期が実現している。
- Search AIモード:GoogleはAI Modeにもノートブックを組み込む計画を明らかにした。ただし、具体的なスケジュールは未公表だ。AI Modeは現在月間10億人以上のユーザーを抱えるAI駆動の検索インターフェースであり、ここへの統合が実現すれば、リサーチツールとしての露出は大幅に増える。
この統合路線を主導するのは、Google Labs・GeminiアプリおよびAI StudioのVPであるJosh Woodwardだ。
ブランド名変更のリスク
記事は、改名が製品にとってプラスになるかどうかは「未解決の問題」と指摘している。NotebookLMはチャットボット的なGeminiとは異なる独自のキャラクターを持つツールとして評価を築いてきた。「GeminiノートPCからスマートグラスまで、あらゆるものに貼られたAIブランドの重みを今や名前が背負うことになった」と記事は述べており、ブランド統一を優先することで製品の独立した個性が薄れることを懸念するユーザーも出てくるかもしれない。
機能面では過去最高の水準にあるのは確かだが、改名によってNotebookLMが持っていた「Googleの実験的な別物感」が失われるという見方もある。
詳細はGoogle renames NotebookLM to Gemini Notebook and expands code execution to Pro usersを参照していただきたい。