7月7日、Futurismが「Zuckerberg Admits That AI Is Not Working Out the Way He Imagined」と題した記事を公開した。MetaのCEOマーク・ザッカーバーグが社内タウンホールでAIエージェント開発の進捗が想定を大きく下回っていると自ら認めたことを、Reutersが入手した録音をもとに詳報している。
「想定通りに進んでいない」——ザッカーバーグ自身が認めた
Metaは2025年だけでAIインフラに1,450億ドルを投じると表明している。その巨額投資の最中、ザッカーバーグは先週開催された社内タウンホールで、こう述べた。
「少なくとも過去4カ月間のエージェント開発の軌跡は、私たちが期待していた形で加速していない」
この発言はReutersが入手した録音から明らかになったもので、タウンホール自体は社内向けの定期的な全社会議として開かれたとされる。
AIエージェントとは、ユーザーの代わりに複数のタスクを自律的に実行するAIシステムのことだ。OpenAIやGoogleが積極的に製品化を進める領域であり、Metaも社内ツールの中核と位置づけてきた。
大規模レイオフ後の「誤算」
この発言が重いのは、タイミングにある。MetaはAI人材へのシフトを理由に数千人規模のレイオフを実施したばかりだ。ザッカーバーグはタウンホールで、この組織再編のタイミングが誤算だったとも認め、人員削減は「きれいな形では行われなかった」と述べている。計画はまだ「結実していない」という。
つまり、「AIに賭けて人を切ったが、AIは思ったより遅い」という構図が、経営トップ自身の口から語られたことになる。
さらに元記事によると、MetaはAIモデルの構築において一部を競合他社のモデルに依存していると報じられている(原文では詳細な技術的文脈は明示されていない)。社員のモラルは低下しており、AIチームの維持にも苦労しているとされる。
従業員監視プログラムの炎上も重なる
タウンホールではもう一つの火種も取り上げられた。Metaは社員が業務用PCで行うすべての操作(入力・クリック等)を記録してAI学習データとして活用する従業員追跡プログラムを導入していたが、先月、機密情報が社内で漏洩したことで一時停止に追い込まれた。
Meta CTOのアンドリュー・ボスワースは、再開する場合は「オプトイン制」にすると約束した。
「参加したい人はこの種の調査に貢献できる。参加したくない人には問題にならない」
「3〜6カ月で成果が出る」——楽観論は続く
ザッカーバーグは依然として楽観的な姿勢を崩しておらず、今後3〜6カ月でAI投資の大きなリターンが得られる可能性があると述べている。
ただ、この見通しには懐疑的な目が向けられるのも自然だ。1,450億ドルを投じ、数千人を解雇し、それでも「まだ結実していない」と認める状況で出てくる楽観論だからだ。
Metaの事例は、業界全体が直面しつつある現実とも重なる。AIで人間の仕事を代替することが「思っていたよりはるかに難しい」という認識が広まりつつある。元記事ではその一例としてFordが言及されており、同社がレイオフした人材を呼び戻す動きに出ていると紹介されているが、詳細な文脈は元記事の記述に留まる。
詳細はZuckerberg Admits That AI Is Not Working Out the Way He Imaginedを参照していただきたい。