5月1日、著者が「Git Your Freedom Back: A Beginner's Guide to SourceHut」と題した記事を公開した。この記事では、GitHubからSourceHutへの移行を推奨し、両プラットフォームの機能比較を通じてSourceHutの利点について詳しく紹介されている。以下に、その内容を紹介する。
GitHubの8つの問題点
記事では、まずGitHubが抱える根本的な問題を8つの観点から詳細に分析している。
最も深刻な問題として、MicrosoftによるCopilotの運用方針が挙げられる。GitHubは公開されているコードリポジトリを使ってAIを訓練しており、これは著作権侵害の懸念を生じている。さらに問題なのは、Copilotがデフォルトで有効化されていることだ。
一方SourceHutは、ホームページで「AIフィーチャーは一切なし」「一切のトラッキングや広告なし」を明言している。
プライバシーの面でも両者の姿勢は対照的だ。GitHubを所有するMicrosoftは積極的なデータ収集で知られるが、SourceHutのプライバシーポリシーは明確である:
公開を選択した情報、および特定の第三者と明示的に共有を選択した情報を除き、あなたの情報が第三者と共有されることはない
Pull Request vs パッチベース開発
最も注目すべき違いは、コードレビューのアプローチだ。GitHubのPull Requestに対して、SourceHutは従来のGitのパッチベース開発を採用している。

記事の著者は「メールベースのパッチ投稿は決して難しくない」と主張している。SourceHutは視覚的なUIも提供しており、サイドバーから以下の操作が可能だ:
- mbox形式でのパッチセットエクスポート
- CLIを使ったプロジェクトへのパッチインポート
- メーリングリストでの議論
- パッチステータスの更新(PROPOSED、APPLIEDなど)
重要なのは、SourceHutではアカウント作成なしでプロジェクトに貢献できる点だ。メールアドレスがあれば十分である。
機能比較とコスト
GitHubの主要機能に対するSourceHutの対応は以下の通り:
- Issues → TODOs: 検索機能がGitHubより高速で使いやすい
- Actions → Builds: YAMLベースの設定で同等の自動化が可能
- Pages → Pages: 自動TLS、独自ドメイン対応の静的ホスティング
- Wiki → Man: Linux manpageライクなドキュメント管理
コストについて、GitHubは「無料」だが、記事では「個人情報やコードデータが真のコストだ」と指摘している。SourceHutの料金体系は以下の通り:
| プラン | 料金 |
|---|---|
| Amateur | 月2ドル/年20ドル |
| Typical | 月5ドル/年50ドル |
| Professional | 月10ドル/年100ドル |
地政学的な配慮
SourceHutは現在、米国からEUへの事業体移転を進めている。これにより、米国の貿易制裁による検閲リスクを回避できる。GitHubは過去にイランやシリアのユーザーをブロックした実績があるためだ。
記事では「オープンソースプロジェクトをクローズドプラットフォームで公開することは矛盾している」と指摘し、開発者に分散化されたエコシステムへの移行を呼びかけている。
詳細はGit Your Freedom Back: A Beginner's Guide to SourceHutを参照していただきたい。