2月4日、bunny.netが「Introducing Bunny Database: The SQLite-Compatible Edge DB」と題した記事を公開した。この記事では、SQLite互換のマネージド型エッジデータベースサービスである「Bunny Database」のパブリックプレビュー開始について詳しく紹介されている。

以下に、その内容を紹介する。
Bunny Databaseの概要
Bunny Databaseは、アイドル時に自動でスピンダウンし、低レイテンシかつ低コストでの運用を可能にする、SQLite互換のマネージドサービスである。従来のDBaaSプラットフォームが高価格帯へシフトする中で、開発者が手軽かつ適正価格で利用できる「第三の選択肢」を目指して開発された。
主な特徴は以下の通りである。
- ワンクリック・デプロイメント: 複雑な設定なしに即座に開始可能。
- 言語固有のツール: TS/JS、Go、Rust、.NET向けのSDKを提供。
- 世界41拠点の展開: 自動選択からマルチリージョン構成まで柔軟に対応。
- HTTP経由の動作: あらゆる環境からの接続が可能。
- 従量課金制: サーバーレス特有の付加的なコストを排除。
料金体系
パブリックプレビュー期間中は無料で利用可能だが、正式リリース後の料金モデルは以下の通りである。
- 読み込み (Reads): 10億行あたり 0.30ドル
- 書き込み (Writes): 100万行あたり 0.30ドル
- ストレージ: 1GB/アクティブリージョンあたり 月額0.10ドル
リクエストがない期間はストレージ料金のみが発生し、リードレプリカの料金はトラフィック処理時のみ発生する仕組みだ。
SQLiteおよびlibSQLとの互換性
Bunny Databaseは、Tursoが開発したオープンソースの「libSQL」をベースに、bunny.netのプラットフォームに密結合させる形で独自フォークして運用されている。現時点では、上流のSQLiteやlibSQLの新機能との完全な自動同期は目標としておらず、サービスの信頼性と利便性の向上に重点を置いている。
今後のロードマップ
現在はパブリックプレビュー段階にあり、以下の機能の追加が予定されている。
- 自動バックアップ
- データベースファイルのインポート・エクスポート
- スキーマを認識するAPIおよび型安全なSDKの自動生成
既存のエッジデータベースサービスとの比較
エッジデータベース市場において競合となる「Turso」および「Cloudflare D1」との主な違いは、以下の通りである。
| 項目 | Bunny Database | Turso | Cloudflare D1 |
|---|---|---|---|
| ベース技術 | libSQL (独自フォーク) | libSQL | SQLite (ネイティブ) |
| リージョン数 | 41拠点 | 約35拠点以上 | Cloudflare全ネットワーク |
| 強み | CDN統合・圧倒的な低コスト | 組み込みレプリカ・Vector検索 | Cloudflareエコシステムとの密着 |
| 料金の特徴 | 読み込み10億行/$0.30 | 読み込み10億行/$1.00〜 | 独自の無料枠/書き込み課金体系 |
Bunny Databaseは、特に「コスト効率」と「拠点数」において強力な競争力を持つ。Tursoが持つ「組み込みレプリカ」のような高度な機能や、Cloudflare D1の「Workersとの完全統合」といった利便性に対し、Bunnyはインフラの自社最適化による圧倒的な低価格路線で差別化を図っている。
ネット上の反応
発表直後から、エンジニアコミュニティ(Hacker NewsやRedditなど)では多くの議論が交わされている。主な反応は以下の通りだ。
- DBaaSの高コスト化への対案: 多くの開発者が、既存サービスの無料枠縮小や複雑な料金体系に疲弊しており、Bunnyのシンプルで安価な料金設定を「待望の選択肢」として好意的に受け止めている。
- SQLite/libSQLへの信頼: libSQLをベースにしている点から、パフォーマンスへの期待が高い。一方で、Bunny独自のフォークであるため、本家との機能乖離を懸念する声も見られる。
- パブリックプレビューへの慎重論: 「自動バックアップ」がロードマップ段階であることから、現時点では本番環境よりもサイドプロジェクトでの利用に適しているという分析が多い。
詳細はIntroducing Bunny Database: The SQLite-Compatible Edge DBを参照していただきたい。