1月29日、Googleが「The new era of browsing: Putting Gemini to work in Chrome」と題した記事を公開した。この記事では、最新のAIモデル「Gemini 3」の統合により、Chromeが「情報を閲覧する道具」から「自律的にタスクを完遂する実行エンジン」へと進化を遂げる、ブラウジング体験の新しいパラダイムについて詳しく紹介されている。
これまでユーザーが手動で行ってきた情報の探索、比較、そして事務的な手続きの数々。それらすべてをAIが肩代わりし、ブラウザそのものが思考し、行動するパートナーへと変貌する。
以下に、その内容を紹介する。
AIが常に常駐、サイドパネルで並行作業可能に
新しいChromeでは、どのタブを開いていてもサイドパネルから常にAIアシスタントを呼び出せるようになった。

これにより、メインの閲覧画面を維持したまま、別タスクを並行して進めるマルチタスクが容易になる。膨大なタブを行き来することなく、情報の要約や比較、スケジュールの確認といった作業を同一画面内で完結できる。

画像変換機能(Nano Banana)がブラウザと統合
画像生成・編集AI「Nano Banana」がChromeに直接組み込まれた。ユーザーは画像をダウンロードして外部ツールで開き直す手間なく、ブラウザ上で直接、画像の変換や加工を行えるようになる。サイドパネルに指示を入力するだけで、資料作成のためのインフォグラフィック生成や、デザインの着想を得るといった創造的なワークフローがブラウザ内で完結する。

Googleアプリ間の連携が圧倒的に強化
Gmail、カレンダー、YouTube、マップといった主要なGoogleアプリとの連携が深化している。例えば、出張の準備において、過去のメールから詳細を自動抽出し、それに基づいた航空券の提案や、関係者への連絡メールの作成までをAIがシームレスにサポートする。各アプリを個別に操作する手間を省き、一連のワークフローを加速させる。
パーソナル・インテリジェンスがChromeにも導入
今後導入される「パーソナル・インテリジェンス」により、AIはユーザー個別の文脈や過去の対話内容を記憶し、より一人ひとりの状況に即した回答を提供する。ユーザーは特定の指示を事前に追加することも可能で、ブラウザは単なるツールを超え、個人の意図を深く理解するパートナーへと進化する。
複雑な作業の自動化 — Chrome auto browse
「Chrome auto browse」の導入により、単なる情報の検索を超え、ウェブ上の複雑な操作の代行が可能になった。
- 事務手続きの代行: 宿泊予約、オンラインフォームの入力、経費精算、運転免許の更新手続きといった多段階のステップをAIが代行する。
- リサーチと購入支援: 複数の日程を跨ぐ旅費の比較調査や、画像から特定した商品を予算内でカートに追加する作業までを自動で実行する。
重要な決済や投稿などの局面では、AIが独断で進めるのではなく、必ずユーザーに確認を求める設計がなされている。
Universal Commerce Protocol (UCP) のサポート
エージェント型AIがウェブ上でシームレスにアクションを実行できるよう、新しい標準規格「Universal Commerce Protocol (UCP)」をサポートする。これは業界各社と共同開発されたオープンスタンダードであり、ShopifyやEtsyといった主要なプラットフォームにおいて、AIエージェントによる一貫した購入体験やタスク実行を保証する基盤となる。
詳細はThe new era of browsing: Putting Gemini to work in Chromeを参照していただきたい。