※2026/01/27 10:00 元のタイトルと内容に含まれていた、「MySQLリポジトリへのコミット頻度が激減」というのは誤りというご指摘を受け修正いたしました。ご指摘くださった皆様、ありがとうございました。
1月24日、The Registerが「Devs assessing options for MySQL's future beyond Oracle」と題した記事を公開した。この記事では、MySQLが直面している存続の危機と、Oracle体制からの脱却を模索するコミュニティの動向について詳しく紹介されている。
以下に、その内容を紹介する。
「MySQLは今、重要な岐路に立たされている」——。
かつてMySQL ABで開発に携わり、現在はPerconaのCTOを務めるVadim Tkachenko氏の言葉は、単なる比喩ではない。ウェブのバックエンドを支え続けてきた巨人が、Oracleによる管理下で、かつてない機能不全に陥っている。
「商用版への囲い込み」に対する強い反発
コミュニティが憤っているのは、開発の遅れだけではない。OracleがAI時代の必須機能である「ベクトル検索」などをクラウド版やエンタープライズ版にのみ提供し、オープンソース版を意図的に停滞させていることだ。
PerconaのPeter Zaitsev氏は、この戦略を「MySQLの潜在能力をフルに引き出していない」と厳しく批判。このままでは、技術の進化から取り残されるという焦燥感がコミュニティを突き動かしている。
MySQLの今後を占う3つの選択肢
今月初め、サンフランシスコでPerconaやPlanetScaleなどの有力企業が集まり、MySQLの将来を巡る極秘の選択肢が議論された。
| 選択肢 | 概要 | 特徴 |
|---|---|---|
| 現状維持 | Oracleのガバナンスに従い続ける | 安定はあるが、機能の停滞は不可避 |
| ハードフォーク | 完全に独立したプロジェクトを新設 | MariaDBのような完全な決別(Valkeyモデル) |
| トラッキングフォーク | 本家を追跡しつつ独自拡張を継続 | 互換性を最大化しつつ、革新スピードを維持 |
「FOSDEM 26」に注目
コミュニティは、すでにAWSやGoogle Cloudといった大手クラウドベンダーとも水面下で協議を開始している。次なる大きな動きは、1月末にブリュッセルで開催される世界最大級のオープンソースイベント「FOSDEM 26」で見られるだろう。
Redisが「Valkey」へと分裂したように、MySQLもまた、ベンダー支配から脱却し、真のオープンソースとしての誇りを取り戻すのか。データベースの歴史を塗り替える「その時」が、すぐそこまで来ている。
詳細はDevs assessing options for MySQL's future beyond Oracleを参照していただきたい。