12月4日、Django 6.0がリリースされた。

この記事では、Django 6.0で導入された主要な新機能とサポート方針の更新について紹介されてする。
DjangoチームはDjango 6.0の公開を発表した。リリースノートでは、最新のWebアプリケーション開発に向けて設計された機能群がまとめられており、特に次の4点がハイライトとして挙げられている。
■ Django 6.0の主な新機能(4項目)
テンプレート部分化
小さく名前付きのテンプレート断片を作成し、テンプレート構造をよりモジュール化する仕組みだ。保守性が向上し、大規模なテンプレートでも読みやすい構成を保てる。バックグラウンドタスク機構
HTTPリクエスト/レスポンスサイクルの外側で処理を実行するための柔軟なタスクフレームワークが標準搭載された。これにより、時間のかかる処理を非同期で実行し、レスポンス時間を最適化できる。Content Security Policy(CSP)対応
ブラウザレベルのセキュリティポリシーを簡単に設定・強制でき、コンテンツインジェクション攻撃への対策が容易になった。メールAPIの刷新
Python標準のEmailMessageクラスを使ったUnicodeフレンドリーで扱いやすいインターフェイスが提供された。メール送信処理の記述が簡潔で読みやすい形に統一される。
■ サポート状況の更新
Django 5.2のメインストリームサポート終了
最終バグフィックス版である5.2.9が前日に公開され、今後は2028年4月までセキュリティ修正とデータ損失防止のための修正のみが提供される。Django 5.1の延長サポート終了
最終セキュリティリリースである5.1.15が2025年12月2日に公開された。引き続き利用する場合でもサポート対象外となるため、対応バージョンへのアップグレードが推奨されている。
サポート期間や今後のリリーススケジュールは、公式ダウンロードページで一覧表として確認できる。
詳細はDjango 6.0 releasedを参照していただきたい。