5月25日、Mozilla Developer Newsで「よりスマートでシンプルなFirefoxのアドレスバー (A smarter, simpler Firefox address bar)」と題した記事が公開された。この記事では、Firefox 138で刷新されたアドレスバーが検索と操作性を大幅に高め、ユーザーに真の選択肢と強固なプライバシーを提供する取り組みについて詳しく紹介されている。以下に、その内容を簡潔にまとめて紹介する。([blog.mozilla.org][1])
6 つの主な改良点
- 検索エンジンをワンクリックで切り替え
アドレスバー右端に統合された検索ボタンが好みの検索エンジンを常に前面に表示し、検索モードの切替えを素早く行える。([blog.mozilla.org][1])
- 検索語をバーに保持
検索実行後も入力したキーワードが URL に置き換わらず残るため、再検索や微調整が容易になり、調査作業の生産性が向上する。([blog.mozilla.org][1])
- @bookmarks/@tabs/@history などのキーワード検索
「@」で始まる直感的なキーワードにより、履歴・タブ・ブックマーク・クイックアクションを横断検索できる。目的の情報に瞬時に到達できる点が特徴だ。([blog.mozilla.org][1])
- アドレスバーから直接コマンド実行
「clear history」「take a screenshot」など自然文で入力すると、ブラウザが即座に処理を実行する。アドレスバーがコマンドライン的な生産性ツールへ進化した。([blog.mozilla.org][1])
- 検索候補内のスマートショートカット
サジェストに「このサイトを検索」「タブへ切替」など文脈に応じたボタンが出現し、クリック数を削減して目的地へ誘導する。([blog.mozilla.org][1])
- HTTPS 省略とわかりやすいセキュリティ表示
安全なサイトではhttps://
を自動的に省略し、非暗号化サイトでは警告を強調表示することで、視認性と安心感を両立した。([blog.mozilla.org][1])
今回の刷新が示す方向性
これらの機能は単なる UI 改良ではなく、「アドレスバー=ウェブ操作のハブ」という位置づけを明確にするものだ。Firefox 138 以降のアドレスバーは、検索・ナビゲーション・アクション実行を統合しつつ、ユーザーのプライバシーと選択権を最優先に据える設計思想を体現している。
詳細はA smarter, simpler Firefox address barを参照していただきたい。