「ChatGPT」に画像から場所を推測させる遊びがソーシャルメディアで話題に

Elyse Betters-Picaro (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 緒方亮 吉武稔夫 (ガリレオ)

2025-04-21 09:27

 OpenAIの最新人工知能(AI)モデル「OpenAI o3」と「OpenAI o4-mini」は画像中のオブジェクトを認識するだけにとどまらず、画像を分析することもできる。拡大したりトリミングしたりして、画像内の視覚的な手がかりを検知することで、その場所、目印となるもの、さらには店舗を具体的に認識する。素晴らしい能力だが、AIを使って画像から位置情報を簡単にリバースエンジニアリングできることについて、プライバシーを懸念する声も上がっている。

 レストランのメニューを撮影したものからなにげない自撮り写真まで、人々がさまざまな写真をアップロードして、撮影場所を「ChatGPT」に推測させているとTechCrunchが報じている。ChatGPTは建物の種類や風景の特徴から、建築様式や街のレイアウトのような細かなヒントまで、画像のあらゆる点に目を向ける。その上で、知識データベースを利用して、さらに時にはインターネットを活用して、どこなのかを知識に基づいて推測する。結果が驚くほど正確な場合があり、それで話題になっている。


 オブジェクトの一部しか写っていないぼやけた写真や画像でChatGPTをテストした人もいて、ChatGPTはそれでも推測してみせている。

 筆者の好きなゲームに「GeoGuessr」というものがある。「Googleストリートビュー」のランダムな場所にドロップされて、周囲の情報からどこなのかを推測しなければならないというものだ。だからChatGPTのこの機能はテストしていてとても楽しかった。写真を数枚アップロードして、ChatGPTがどう答えるのかやってみた。ただ、ほかのAIと同様に、結果は常に完璧なわけではなかった。

 試してみて分かったのは、写真からの「リバース位置検索」に関して、これらのAIモデルは、まだそこまで素晴らしいと言えないにしても強力で、時に気味悪く感じるほどだった。プライバシーの懸念も頭に浮かんだ。

 AIツールが楽しく便利なことがある一方で、画像をオンラインで共有することがはらむリスクは認識しなければならない。画像のデータが、埋め込まれたものも視覚的なものもAIを使って分析されて、撮影場所を特定される可能性がある。

提供:Elyse Betters Picaro / ZDNET
提供:Elyse Betters Picaro / ZDNET

この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]