11月27日、海外のテクノロジーメディアThe New Stackが「Why Most Companies Are Struggling With Infrastructure as Code」と題した記事を公開した。この記事では、Infrastructure as Code(IaC)の導入が進まない理由と、それに伴う課題について詳しく紹介されている。以下に、その内容を紹介する。
IaCとは何か
IaCは、ITインフラをコードとして定義・管理する方法であり、クラウドネイティブなアプリケーションやインフラの管理において重要な役割を果たしている。この手法により、手動の設定作業が不要となり、構成ファイルを使用してインフラの要件を機械可読な形で記述し、多くの中間工程を自動化できる。
主な利点として以下が挙げられる:
- 一貫性の向上
- ヒューマンエラーの削減
- インフラ展開のスピードと信頼性の向上
しかし、これらの利点にもかかわらず、IaCの実現は多くの組織にとって課題が多い。
現状のIaC採用率
「Stacked Up: The IaC Maturity Report」によると、以下のような現状が報告されている:
- 成熟度の高いIaCを実現している組織:13%
- 一部のインフラのみがコード化されている組織:51%
- 初期段階の組織(パイロットプロジェクトのみ実施):10%
これらのデータは、IaCが依然として多くの組織にとって難題であることを示している。
IaCが難しい理由
IaCの実現が困難である理由について、以下の統計が示されている:
- 56%が、一貫性のある設定を維持することに苦労している。
- 54%が、複数のツールを管理する課題に直面している。
- 45%が、IaCの所有権を明確にすることに苦労している。
また、IaCの導入によるコストの問題も深刻であり、開発者の51%がIaCに20%以上の作業時間を費やしているという。
引用:「99%のインフラ担当者が、IaCツール間の切り替えが作業の中断を引き起こしていると回答している。」
出典:Stacked Up 2024: The IaC Maturity Report Infographic
改善すべき6つの領域
調査では、IaCの成熟度を向上させるための以下の6つの主要な改善領域が挙げられている:
- 43%が、効果的なIaCを記述するスキルが不足している。
- 32%が、IaCにおけるガバナンスとセキュリティの確保を懸念している。
- 31%が、ドキュメント化に課題を感じている。
- 28%が、一貫性の維持に悩んでいる。
- 28%が、IaC管理に課題を抱えている。
- 25%が、特定のアプリケーションニーズに対応したIaCサポートを求めている。
今後の展望:Infrastructure from Code(IfC)
記事では、現在のIaCの課題を解決する方法として、Infrastructure from Code(IfC)という新しい概念が提案されている。IfCでは、アプリケーションコードから自動的にIaCを生成し、ベストプラクティスに沿った構成を自動的に組み込むことで、多くの課題を解消できるとされている。
具体的な利点:
- IaC所有権の問題を解消
- 開発者の負担を軽減
- コードのセキュリティとコンプライアンスを向上
詳細はWhy Most Companies Are Struggling With Infrastructure as Codeを参照していただきたい。
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