10月2日、海外のテックメディア「PCWorld」が、uBlock Origin LiteがFirefoxストアから撤退したことを報じた。
人気の広告ブロッカー「uBlock Origin Lite」の開発者であるRaymond Hill氏は、Mozillaとの対立を理由に、Firefox公式のアドオンマーケットプレイスから同アドオンを削除した。uBlock Origin Liteは、9月初旬からMozillaがすべてのバージョンを「Firefoxポリシー違反」として警告し始めたことで、Hill氏とMozillaの間に軋轢が生じた。
この対立は、MozillaがuBlock Origin Liteがユーザーデータを収集しているとの懸念や、プライバシーに関する問題を指摘したことに端を発する。これに対してHill氏は、「JavaScriptの基本を理解している者なら、これらの指摘が意味をなさないことがすぐにわかる」と反論した。
さらに、Mozillaは後にエラーがあったことを認めるも、Hill氏は「無意味で敵対的な」審査プロセスに疲弊し、Firefox用のuBlock Origin Liteの開発を中止することを決定した。
Hill氏は、Mozillaのアドオン承認プロセスについて次のように述べている。
「uBO LiteのFirefox版は今後存在しない。AMO(Add-ons Marketplace)での無意味で敵対的な審査プロセスに対処する負担が増えたため、サポートを終了する。」
uBlock Origin LiteはFirefoxストアから恒久的に削除され、最終バージョンであるuBOLite_2024.9.22.986
がGitHubで提供されているが、今後のアップデートはないとのことだ。
詳細はPopular ad blocker uBlock Origin Lite pulled from Firefox storeを参照していただきたい。