2月15日、Python 3.13.0 alpha 4がリリースされた。これはPython 3.13の早期開発者プレビューであり、開発者に新機能やバグ修正のテストを容易にすることを目的としている。
Python 3.13はまだ開発中で、このリリースは4番目のα版だ。αリリースは6回行われることが計画されている。
αフェーズ中は、2024年5月7日まで新機能が追加される可能性がある。これらはプレビューリリースであり、本番環境での使用は推奨されていないが、次期バージョンに搭載予定の機能をいち早く試すことが可能だ。
Python 3.13の多くの新機能はまだ開発中だが、現在のところ最も注目すべき変更には以下のようなものがある。
- インタラクティブインタープリターでの例外のトレースバックがデフォルトで色分けされるようになる。
- 予備的、かつ実験的なJITコンパイラ(Just-In-Time)が追加される。これは、今後の大きなパフォーマンス向上の準備段階と言えるものである。
- docstringsの先頭のインデントが削除され、メモリ使用量と.pycファイルのサイズが減少する。
- 標準ライブラリから非推奨のモジュールが削除される。例:
aifc
,audioop
,chunk
,cgi
,cgitb
,crypt
など。 - さまざまな標準ライブラリモジュールで非推奨のクラス、関数、メソッドが削除され、非推奨としてマークされた。
- C APIにおける削除と非推奨が行われている。ただし、アルファ1で行われたいくつかの削除はアルファ2で取り消さた。
次のPython 3.13のプレリリースは3.13.0a5で、現在は2023年3月12日に予定されている。
詳細はPython Insider: Python 3.13.0 alpha 4 is now available を参照していただきたい。