8月16日、CircleCIは、最新の記事で「DevOps language trends 2023: Top tools used by elite software delivery teams(DevOps言語トレンド2023:優れたソフトウェアデリバリーチームが使用するトップツール)」という題名で、その詳細を報告した。
この記事では、組織が短期間かつ信頼性の高いデリバリーサイクルを追求する中で、プログラミング言語の選択がいかに重要であるかに焦点が当てられた。アプリケーションを構築するための使用言語は、開発者の幸福度や生産性から組織のソフトウェアデリバリーのパフォーマンスまで、あらゆる側面に影響を及ぼす要素となる。
ソフトウェアデリバリーの主要指標
記事では、ソフトウェアデリバリーの主要な指標として、以下の4つの要素が紹介された。
- 所要時間: CI/CDワークフローを完了するために必要な平均時間。
- スループット: 1日あたりの平均ワークフロー実行回数。
- 平均回復時間: ワークフローの失敗から次の成功までの平均時間。
- 成功率: 特定の時間期間における成功した実行回数の総実行回数に対する比率。
AI、機械学習、ビッグデータの言語トレンド
記事では、人工知能(AI)、機械学習(ML)、ビッグデータ処理の分野での言語トレンドが取り上げられた。これらの分野での技術の進化に伴い、それに関連する言語やツールも大きな成長を遂げている。特に、PythonがJavaScriptやRubyを抜いて第2位に浮上し、AIやデータサイエンス分野で広く採用されていることが強調されている。また、Jupyter Notebook、C#、Rust、Shellなど、機械学習やデータ分析でよく使用される言語やツールの成長も注目されている。
TypeScriptの人気と開発者の選択
TypeScriptが開発者の間で人気を維持し続けており、特にソフトウェアデリバリーチームにおいて広く採用されていることが報告されている。TypeScriptは、JavaScriptよりも安全性や保守性を重視した開発を可能にする特徴を持っており、複雑な分散アプリケーションの構築に適している。その他にも、C#やJavaなどと並んで、高いスループットや平均回復時間を持つ言語としても評価されている。
C#の成長とクロスプラットフォーム開発
C#は、従来はWindowsアプリケーション開発に主に使用されてきたが、近年ではモバイル、ゲーム、機械学習などの分野でも人気が高まっている。特にUnityやXamarin/MAUI、ML.NETなどのツールを活用したクロスプラットフォーム開発での採用が増えている。C#は、.NET Framework、.NET Core、Azureクラウドサービスとのシームレスな統合を提供し、開発効率と相互運用性を向上させる点で優れた選択肢とされている。
ソフトウェアデリバリーの分野では、迅速で効率的な開発をサポートする言語が注目を集めている。エンタープライズシステムから機械学習アルゴリズム、クロスプラットフォームのモバイルアプリケーション、ゲームまで、多様なアプリケーションタイプに対応する言語の採用が増えている。
詳しい内容は「DevOps language trends 2023: Top tools used by elite software delivery teams」を参照していただきたい。