Elastic社は、2023年8月9日、ElasticsearchとOpenSearchの性能とリソース利用に関する比較結果を公開した(Elasticsearch vs OpenSearch: Performance and Resource Utilization Analysis)。
Elasticsearchは、Elastic社によって開発された検索エンジンであり、全文検索やデータの解析に優れた性能を発揮する。一方、OpenSearchは、AWSによって提供されているオープンソースの検索・分析エンジンであり、Elasticsearchのフォークから派生している。両プラットフォームは共通のルーツを持ちながらも、それぞれの特性によって異なるパフォーマンスや利用可能なリソースに影響を与えている。
この比較分析によれば、ElasticsearchはOpenSearchに対して、40%-140%高速な性能を発揮するとのこと。さらに、Elasticsearchは、少ないリソースを使用しながら高いパフォーマンスを実現していると述べている。
この比較分析は、以下の側面で両プラットフォームを比較している。
- テキストクエリ: Elasticsearchは76%の高速性を示し、全文検索の基本的な機能であるテキストフィールドクエリにおいても優れた性能を発揮している。
- ソート: Elasticsearchは140%の高速性を示し、アルファベット順や数値順などのソート操作でも高い性能を持っている。
- 日付ヒストグラム: Elasticsearchは81%の高速性を示し、時系列データを扱う際に有用な能力を持っている。
- 範囲クエリ: Elasticsearchは40%の高速性を示し、特定の範囲内のデータを検索する際のパフォーマンスが優れている。
Elastic社は、この比較分析を通じて、ElasticsearchとOpenSearchの性能差を示し、プラットフォームを選択する際の指針となることを望んでいる。
この比較分析の詳細な結果に興味がある方は、Elastic社の公式ブログである Elastic Blog を参照していただきたい。