この新機能は、インターネットのルーティング状況をモニタリングし、洞察を提供することを目的としています。
Routing Statistics: インターネットのルーティングに関する統計情報を提供
Routing Statisticsでは、インターネットのルーティング状況に関する統計情報を提供します。
利用者は、ASや国ごとのASの数、グローバルルーティングテーブルで観察されたさまざまなプレフィックスとそのルートの数、RPKI(Resource Public Key Infrastructure)によるルートの数の情報を迅速に調査できます。
IPv4およびIPv6の数値も個別に表示されます。
以下は、指定されたプレフィックスの起源ASを検索するためのサンプルコードです。
curl --request GET \
--url "https://api.cloudflare.com/client/v4/radar/bgp/routes/pfx2as?prefix=1.1.1.0/24" \
--header 'Content-Type: application/json' \
--header "Authorization: Bearer YOUR_TOKEN"
このサンプルコードを使用して、Cloudflare Radarのプレフィックス-to-originマッピングAPIを介して、指定されたプレフィックスの起源ネットワークを調査できます。
Routing Statisticsのメリットは以下の通りです:
インターネットのルーティング状態を迅速に調査できます。
セキュアなルーティングプロトコルの展開状況を確認できます。
ルーティングの異常を特定し、対策を取ることができます。
IPブロックの到達性を検証できます。
Identifying routing anomalies: ルーティングの異常を一つの場所で表示
新しいRoutingページでは、BGPルートリークやBGPハイジャックなどのルーティングの異常を一つの場所で表示します。
これにより、ユーザーはルーティングの問題を素早く特定し、対策を講じることができます。
Examining routing assets and connectivity: ASが起源とするIPプレフィックスやAS間の接続情報を提供
Routingページでは、ASが起源とするIPプレフィックスやAS間の接続情報を提供します。
これにより、ユーザーは特定のネットワークのルーティング状況を調べることができます。
その他のポイント:
- RoutingページはBGPとルーティングデータのための永久的なホームとなります。
- RPKI Invalid MOASの異常検出を導入しました。
- ルーティングデータAPIへのアクセスが可能です。
- Cloudflare RadarのデータAPIはCC BY-NC 4.0ライセンスで利用可能です。
- Cloudflare Radar APIをコマンドラインツールに統合することができます。
- Cloudflare Radarはインターネットの障害、ルーティングの問題、トラフィックの傾向、攻撃、インターネットの品質などに関する洞察を提供します。
詳しい内容は、「Routing information now on Cloudflare Radar」を参照してください。
まとめ
Cloudflareの新しいRoutingページは、インターネットのルーティング状況やセキュリティの異常を迅速に把握するための貴重なツールです。
ユーザーはRouting Statisticsを通じてインターネットのルーティング統計情報を確認し、Identifying routing anomaliesでルーティングの異常を特定し、Examining routing assets and connectivityで特定のネットワークのルーティング状況を調べることができます。
Cloudflare Radarは今後もさらなる異常検出やセキュリティ洞察の提供を目指し、ルーティングセクションを改善していく予定です。