9月2日、viceはパスワードなどのデータを盗んでハッカーに送ることができる、見た目は普通のLightningケーブルが開発されたと報じた。
This Seemingly Normal Lightning Cable Will Leak Everything You Type - vice
「OMG ケーブル」は、通常のLightningケーブルと同じように動作し、接続されたMacのキーボード、iPad、iPhoneのキーストロークを記録し、そのデータを1マイル以上離れた場所にいるハッカーに送信することができる。
その仕組みは、ハッカーが接続できるWi-Fiホットスポットを作り、シンプルなウェブアプリを使ってキーストロークを記録するというもの。
これらのうちの一つが、OMGケーブル クレジット: MOTHERBOARD
また、ケーブルにはジオフェンシング機能が搭載されており、ケーブルの位置情報に基づいてペイロードをトリガーまたはブロックすることができるため、ペイロードの漏洩や他のデバイスにキーストロークが収集されることを防ぐことができる。
その他にも、キーボードマッピングを変更する機能や、USBデバイスの識別情報を偽造する機能なども搭載されている。
このケーブルには小さなチップが埋め込まれているが、本物のケーブルと同じ大きさであるため、悪意のあるケーブルだと識別することは極めて困難である。
OMGケーブルの内部の画像 クレジット: MG
このケーブルは、「MG」と呼ばれるセキュリティ研究者が作った一連の侵入テストツールの一環として作ったものである。
MGは、ケーブルの量産化に成功し、サイバーセキュリティベンダーのHak5が販売を開始したようだ。
LightningからUSB-Cまで様々なバージョンがあり、アクセサリーメーカーのケーブルを模倣することができるため、デバイスのセキュリティに対する脅威として注目されている。