10月22日、Global Newsが「Meta's AI strategy focused on Muse growth as legal challenges dent earnings - National」と題した記事を公開した。MetaのAIサービス「Muse」が開始から約1.5ヶ月で1000万ユーザーを突破する一方、法的制裁や訴訟コストが業績に影を落としている状況について詳しく報じている。
Museがわずか1.5ヶ月で1000万ユーザー到達
MetaのCEO マーク・ザッカーバーグは決算説明会で、AIサービス「Muse」の米国・カナダのアカウント数が開始から約1.5ヶ月で1000万件を超え、成長は依然として強いと語った。
※編集部注:元記事では「Muse」はMeta AIプラットフォームの文脈で言及されており、独立したAIエージェント製品なのか、Meta AIサービス全体の一機能・ブランド名なのかは現時点で明確でない。公式サービスページ等での詳細確認を推奨する。
Museは、ユーザーとの会話・創作支援・情報検索などを担うAIアシスタント的な機能を持つとされている。OpenAIのChatGPTやAnthropicのClaudeが先行するAIエージェント市場に対抗すべく、Metaは高性能チップとデータセンターに多額の投資を続けている。
ザッカーバーグはMuseの将来像についても言及した。
「誰もがすぐに課金されるモデルにしていないのは、Museネットワークを確立したいからだ。多くの人やビジネスがMuseを使う規模になったとき、より価値が高まると考えている」
スケールによるネットワーク効果を狙う戦略は、Facebookが築いたソーシャルメディア帝国と同じ発想だ。ただし、ザッカーバーグ自身も「Museの提供コストは過去の多くの新製品より高い」と認めており、「通常のプレイブックより早めに収益化に動く」と述べている。
収益貢献は2027年から、Reality LabsはAI中心に再編
CFOのスーザン・リーは、AI事業が2027年から段階的な収益貢献を始め、やがて「意味のある収益の多角化源」になると予測した。
また、メタバース構想を牽引してきた赤字部門「Reality Labs」については、今後はAIを中心に再編する方針を明示。2025年の損失は約150億ドルまで縮小する見通しで、その分の投資をAIに振り向けるとしている。
Investing.comのシニアアナリスト、ジェシー・コーエンは市場の変化をこう表現した。
「市場はMetaの支出を罰することから、説得力ある製品ストーリーを持っていることを評価することにシフトした」
Q3決算は好調、しかし株価は急落
第3四半期の売上高は646億ドル(ウォール街予測の633億7000万ドルを上回る)。第4四半期のガイダンスも730〜760億ドルと、予測の737億3000万ドルを超える水準を示した。
にもかかわらず、木曜の市場開始直後に株価は6%超下落した。投資家の視線が訴訟リスクに向いたためだ。
法的リスクが業績に重くのしかかる
Meta株の下落を招いた主因は、2件の大型訴訟だ。
1つ目は、ニューメキシコ州の裁判官が水曜日に命じた250億ドル(約3兆8000億円)の制裁金。ユーザーデータの第三者共有に関してMetaが州民を誤解させたと陪審が認定したもので、同州が起こした消費者保護訴訟に基づく。
※編集部注:元記事ではこの制裁金がケンブリッジ・アナリティカ事件に直接関連するとは明示されていない。ニューメキシコ州によるデータプライバシー関連の別訴訟と読むのが自然であり、誤解を招く表現は避けている。
2つ目は、8月に米国のほぼ全州との和解で合意した最大180億ドルの10年払い。未成年者をFacebook・Instagramに依存させるよう設計されたとの主張に対し、10代のプラットフォーム利用制限も盛り込んだ内容だ。「最大180億ドル」は確定額ではなく上限値であり、最終的な支払い総額は今後の進展によって変わりうる点に留意が必要だ。この和解による99億ドルの特別損失を除いた希薄化後EPSは7.40ドルだったが、実際の計上値は3.83ドルにとどまった。
Emarketerのシニアアナリスト、ミンダ・スマイリーはこう指摘する。
「AIエージェントが主流になれば、プライバシーや安全性に関する懸念はさらに高まる。Metaにとって、その評判は足かせになりかねない」
Metaはガイダンスの中で、「youth-related issues(未成年関連の問題)」をめぐる米国内の訴訟が今後も続くと警告している。
詳細はMeta's AI strategy focused on Muse growth as legal challenges dent earnings - Nationalを参照していただきたい。