9月27日、Rohail Saleemが「OpenAI Rushes An Always-On Agent Called "o" After JP Morgan Crowns Meta Muse The Top AI Agent」と題した記事を公開した。JPモルガンのベンチマークでMetaに1位を奪われたOpenAIが、来週のDevDayに向けて常時稼働型AIエージェント「o」と月額500ドルの新プランを急ピッチで準備しているという内容だ。
Meta「Muse」への対抗として、OpenAIが「o」を急いで投入
OpenAIは来週開催予定のDevDayに合わせ、常時稼働型AIアシスタント「o」の正式発表を準備している。すでにChatGPT Pro関連の公式資料に「o」のブランド表記が含まれており、正式ローンチは目前とみられる。
なお、この「o」という名称はOpenAIの推論特化モデルシリーズであるo1・o3と紛らわしいが、今回報じられている「o」はエージェント製品(常時稼働型アシスタント)のブランド名であり、推論モデルのシリーズ名とは別の文脈で使われている点に注意が必要だ。元記事時点では正式な位置付けは明らかにされていない。
この動きの背景には、MetaのパーソナルAIエージェント「Muse」の台頭がある。JPモルガンが実施したAssistant Benchmarkで、MetaのMuseが1位を獲得。OpenAIが自社のDevDayで独占的に注目を集めようとしていたタイミングで、Metaに先手を打たれた格好だ。
噂される常時稼働エージェント「o」の技術的な中身
現時点で詳細は限られており、以下はあくまで噂・推測レベルの情報として伝えられている内容だ。「o」はGPT-6 Astraの特定バリアント「Aeon」によって駆動されると噂されている。Aeonは長時間継続するタスクに特化しているとされており、パーソナルエージェントとして機能するための重要な要件を満たしていると考えられる。
また「o」は、OpenAIが開発中のコンシューマー向けAIハードウェアのソフトウェアコンパニオンとしても機能する可能性があるという。そのデバイスはドーナツ型と噂されており、可動部品を備えているかもしれないとも伝えられている。いずれも確定情報ではなく、DevDayでの公式発表を待つ必要がある。
月額500ドルの新プラン「ChatGPT Pro Max」も登場か
DevDayではエージェントの発表と並び、新しい料金プラン「ChatGPT Pro Max」の発表も予定されているとされる。報道によれば月額500ドルで、超高速レスポンスを売りにする。その速度はCerebrasのウェーハスケールエンジン(WSE:チップを複数枚ではなく1枚のウェーハ全体でプロセッサを構成する超大規模アーキテクチャ)によって実現されると推測されている。
現行のChatGPT Proは月額200ドルであるため、Pro Maxはその2.5倍の価格設定となる。ヘビーユーザーや法人利用を想定したプランとみられる。
JPモルガンが1位に選んだMeta Museとは何か
OpenAIが「o」を急ぐ理由を理解するには、Museの実力を把握しておく必要がある。
Museはクラウド上のブラウザを操作し、人間と同様にWebサイトをナビゲートしながら、ユーザーがアプリを閉じた後もバックグラウンドでタスクを継続実行できるパーソナルAIエージェントだ。マルチステップのタスクを自律的に処理する能力が特徴となっている。
JPモルガンの「Assistant Benchmark」は、複数のAIエージェントを対象に実用的なタスク遂行能力を評価するベンチマークで、Museはこの総合評価で1位を獲得した。元記事では評価基準や対象エージェントの詳細は明示されていないが、JPモルガンという金融大手が実施した評価であることから、業界内での注目度は高い。
プライバシー面では、Museは専用の仮想マシン(VM)内で動作し、独自のブラウザを内包することでユーザーのデータや認証情報を保護する設計になっている。なお、Museはリリース直後からコンピューティングリソースの逼迫が報告されており、日間アクティブユーザーが100万人に達する前から負荷の問題を抱えているという状況だ。
DevDayに向けたOpenAIの勝負どころ
「o」が実際にAeonベースの長期タスク実行能力を持つならば、Museが持つ「バックグラウンド継続実行」という強みに真っ向から対抗する製品になりうる。DevDayでどこまで具体的な仕様が公開されるかが焦点となる。
詳細はOpenAI Rushes An Always-On Agent Called "o" After JP Morgan Crowns Meta Muse The Top AI Agentを参照していただきたい。